プラハ国立博物館、金色の空間
最初、そこがまさか国立博物館だなんて知らなかった。 おそらく政府の建物だろうと思っていた。 街の中心にドカンとそびえ立つ建物だったから。
扉を開けた瞬間、レッドカーペットが伸びている。 メットガラに出演しているような気分だった。

階段を登る前に上を見上げると、金箔がたくさん使われた内装。 息を飲むほどに荘厳だった。 立ち止まって、思わず「わぁああ」って、声が出た。


チケットは200コルナ(約1,200円)。 18〜26歳の割引チケットを買おうとしたが、学生証が必要とのこと。一般チケットを購入した。
階段を登っていく。 王宮かと思うほどの内装。 人はほとんどいない。真ん中を堂々と歩いた。

鉱物フロア、チェコの歴史フロア、化石博物館、生物博物館。 ありとあらゆるものが展示してあった。
特に興味深かったのは、この場所の歴史。 今僕がいる場所は、100年前にはなにがあったのか。
ナチスの時代、博物館の前の大通りに人がごった返し、幹部が演説している映像を見た。
映像の中の大量の群衆が、何十年か前に、窓の外に見える広場にたくさんいたのかと思うと、なにか不思議なものを感じる。 あらためて、歴史って感慨深いなと思うし、今はすごく平和になったんだなと感じる。
鉱物コーナーで一番好きだったのは、ヘマタイト。


帰りにドアマンに写真を頼んだ。 60歳くらいの方で、写真のセンスがない。
申し訳ないけどもう一度お願いして、レッドカーペットの階段の真ん中に立って撮ってもらった。後悔しないこと。これが僕の信念。


床には幾何学模様。
なぜかわからないけど、魅了された。 ここからインスピレーションを受けて、自分のロゴに落とし込もうかなぁって思ったり。
博物館は、展示物だけではなく、雰囲気までも吸収する場所。 その壁や、床、空気、すべてが芸術のようだった。

国立博物館を出ると、夜のプラハが広がっていた。
建築が独特で、ロマンチックに感じた。 思ったよりも静かで、人通りも少ない。

夜のチェコ。 空気は冷たく、静かで、湿気があるせいで、嫌な寒さだった。




