〜心のままに歩く旅〜
レストランで現金しか使えないと知り、パスポートを預けて銀行へ走る

レストランで現金しか使えないと知り、パスポートを預けて銀行へ走る

冒険の記録, 面白い体験,
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トビリシのレストランで現金しか使えないと知り、パスポートを預けて銀行まで走った話

「カードは使えません。現金のみです。」

メニュー表の端にそう書いてあるのを見つけたのは、もう料理を食べ終えた後だった。 財布の中にラリは一枚もない。トビリシ3日目にして、最大のハプニング。

おばあちゃんたちの食堂、Mapshalia

コンスタンチンにおすすめされていたローカルレストラン、Mapshalia。 ずっと気になっていたけど、いつも人が多くて入れなかった。

今日、ようやく空いていた。

店員さんはおばあちゃんが多くて、いかにもローカルという雰囲気。 メニューを見ると、まったく高くない。むしろ安い。

Kharchoというスープ、お水、Cheese Dumplingsを3つ、それからKhachapuri Imeruli。 こんなにおいしいものをこの値段で食べられるのは、最高としか言いようがない。

というか、量が多すぎて食べきれなかった。 お持ち帰り用の袋をもらうほど。

僕と同じ席に、ロシア人らしき人が座っていた。 その人もスープと水、ジュースを注文していて、地図をじっと見ていた。

僕がロシア語で注文していたら、こちらをじっと見ていた。 びっくりしていたのかもしれない。

話しかけたかった。でも、勇気が出なかった。

もっと勇気を持って話しかけてみよう。チャンスはそう来ない。 なにも失うことなんてないんだから。

パスポートを預けて銀行へ走る

食べている途中から、ひとつ気になっていたことがあった。 この店、クレジットカード使えるのかな、と。

同じ席のロシア人がラリで支払いをしていた。 嫌な予感がした。

心配しながら食べ終え、いざお会計。 やっぱりそうだった。「カードは使えません。現金のみ。」

僕はロシア語で伝えた。「今はラリを持っていないので、銀行に行く必要があります。」

近くの若い店員さんが「ジョージアのインターネットバンクは持ってる?」と聞いてきた。 いや、持っていない。

パスポートを預けて、銀行まで行くことにした。 場所を教えてもらったけど、途中でわからなくなってしまい、結局その店員さんが銀行まで案内してくれた。引き出すところまで手伝ってくれた。

実は、食べながらこうなるシナリオをぼんやり想像していた。「若い店員さんが銀行まで案内してくれるのかなぁ」と。それがそのまま現実になった。 基本的に、自分の想像した通りにはならないのが普通だから、本当に驚いた。

銀行から20ラリを引き出して、店員さんとお店に戻る途中、このお店の話をした。 「このお店、とても有名だよね?」 「本当にローカルだし、値段も高くないからすごく人気なんだよ。」

お店に到着して、パスポートと引き換えに16ラリを支払った。 おつりは4ラリ。コインだった。

今はスーパーインフレで、日本円とラリの為替もひどいことになっている。 ぜんぜん安いなんて言えない。変な時に来てしまったなぁとは思う。 でも、これも経験だし、人生の一部。とにかく楽しまなきゃ。

銀行で再び180ラリほど引き出して、家に帰った。

甘いジョージアワインの夜

夜ご飯を食べて、プログラミングをして。 今日はワインも飲んだ。

昨日スーパーで買ったBadagoniというワイン。品種はAlazani Valley。 白ワインなんだけど、すごく甘い。

ジョージアらしいワインだなぁと、しみじみ思う。

地下の部屋は光が入りにくくて、昼間でも眠くなる。 今日も2時間ほど昼寝をしてしまった。

でも、甘いワインを飲みながら日記を書いて、プログラミングをして。 トビリシの夜は、静かに更けていく。

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後、Web制作を独学で学び、2022年よりフリーランスとして活動開始。現在は世界一周をしながら、Webエンジニアとして働きつつ、「旅するように生きる。感動するように働く。心でつながる。」をテーマに、ブログ・YouTube・SNSで発信を続けている。観光地を巡るのではなく、“その国の空気を吸い、その土地で暮らすように滞在すること”を大切にしている。将来の夢は、ヨーロッパに拠点を置き、クリエイティブで多国籍なチームをつくり、国境を越えたプロジェクトを生み出すこと。そして、自ら操縦桿を握るパイロットになること。音楽とファッションは人生のインフラ。イヤホンには非常に辛口。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻