〜心のままに歩く旅〜
「Your personality looks like HARU」。店員さんにそう言われたトビリシの夜

「Your personality looks like HARU」。店員さんにそう言われたトビリシの夜

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デッサン、山の夜景、レストランの店員Mariamに「春のような性格」と言われたトビリシの夜

今日はDavidと会って、山の上に行く日。すごく楽しみだった。だけど、昨日の夜は遅くまで仕事をしていて、昼まで寝てしまった。

改めて思う。海外へ来るというのは、やっぱり人と交流することが最重要。現地の人と一緒にどこかへ行ったり、交流をしたりすることが本当に大切。友達を作ることができれば、その国に来た時にまた会えるし、将来のネットワーク作りにもなる。

女性のデッサン

Davidと14時にFreedom Square近くで集合。それまでにガレリアのWendy'sでお昼を済ませた。ふにゃふにゃのパンにフライドポテト、コカコーラ。最高の組み合わせ。セットで800円。いかに日本が安いかを実感する。

15分くらい待っていると、Davidが来た。1週間ぶり。今日は絵画をする予定なので、まずは会場へ。Davidは僕のために暖かいマフラーを2つ持ってきてくれた。だけど、僕は冬に慣れているのでぜんぜん大丈夫。

会場は地下にあった。1階はカフェで、夜になるとクラブに変わるだろうっていう暗い場所。円を描くように椅子が並べられていた。10年くらいデッサンをしていないし、僕の絵描き能力は壊滅的。

Davidに伝えると「大丈夫、そんなに心配しなくても大丈夫」って。しかも最後にみんなで見せ合いっ子するらしい。さすがに恥ずかしすぎた。

2階でワインを注文して、飲みながら描く。店員さんが「すごく奇妙な味のジョージアワイン」と言っていた。確かに、今までに味わったことのない味。陳腐ワインのような、腐ったなにかが入っている匂いと味がした。

女性のモデルが現れた。1分したら違う体勢に動いたり、スローモーションのように動いていく。僕が描こうと思っていた部分はすでに違う場所にあって、難易度が高すぎた。画家のDavidさえも「めちゃくちゃ難しい」って。

後半はもっとエキセントリックになって、突然踊り出したり。美術館の展示品のように。彼女はきっと本当にユニークなマインドセットを持っている。だれにも真似できない。だからこそ希少価値が高くて面白い。

Davidの隣の隣に座っていた女性はすごくセンスがよくて、キレッキレに描いていた。魅力を感じた。話しかけたかったけど、僕はシャイになってしまった。下唇を噛んだ。ちくしょうって。これが課題。こういうところこそが機会を失うところなんだって。結局話しかけられないまま、会場を後にした。

山の上へ

Freedom Squareを横切って、坂道を駆け巡った。ゴンドラの駅に到着。Davidがチケットまで買ってくれた。自分の使っているカードもあげるって。本当にありがとう。おごってもらうのは申し訳ない。

12月は天気が悪い日が多くて、山の上は霧でいっぱいだった。だけど、トビリシの景色は黒色の中に光がポツポツとある感じで、本当に綺麗だった。

Davidにうっとおしいくらい写真をお願いして、ポートレートを撮影してもらった。だけど満足できなくて、自分にまだ自信がないのか、どのようなポーズをとれば綺麗に撮れるのかわかっていない。もっとポージングの練習が必要。

電波塔のライトが時間ごとに色が変わる。霧に光が屈折して、まるでラ・ラ・ランドのLovely Nightのシーンのような色だった。本当にロマンチックな気分。もしDavidがガールで、とても綺麗だったら、一緒にダンスしようって言っていると思う(笑)。

観覧車に乗ろうとしたけど、動いていなかった。代わりに観覧車の近くで写真を撮ったり。公園は大きくて、ある坂道で「せっかくだし一緒に走らない?」って言って、Davidと一緒に走った。100メートルほど坂道を走り抜けた。最高に楽しい時間だった。Davidは疲れ果てていたけど、これこそ楽しい。年齢なんか関係ない。

Pictogramaと、店員さんのMariam

ゴンドラを降りてから、いつも満員のDaphnaへ行こうとしたけどReservedで入れず、近くのPictogramaへ。外壁はレンガでできていて、ワインが並べられていて、とても綺麗なレストランだった。

ヒンカリと白ワインを注文。店員さんはとてもフレンドリーだった。僕と同じくらいの年齢の女性で、なにか違う感じがした。

僕の最近の悩み、太るとまず顔のほっぺに肉がつくことをDavidに言ったら、「全くそう思わない!」ってすごく笑われた。「じゃああの店員さんに聞いてみよう!」って。

店員さんが来た時に聞いてみると、「Like when I see you, just omg, like amazing guy coming here…」って。恥ずかしかった。Davidは「ほら!あの子もKotaのことが好きだよ!連絡先聞いてみたら?」って。

食事中は、Davidのお話も。酔った時に子供のようになってしまうらしく、小さい頃に自分を自由に表現できなかったから。お父さんは何年か前に他界して、最後に会ったのは10年以上前。僕も自分の親が離婚したことを伝えた。よくよく考えたら、自分の周りはみんな片親の人ばかり。見えない力が引き合っているのかもしれない。

お互いにメッセージを書き合った。僕はレシートの裏に日本語でDavidにメッセージを書いた。

すると、店員さんが来て「Oh, this is Japanese!」って。彼女はなんと日本のビッグファンだった。京都に行きたいと言って、「浮世」というタトゥーを近々彫るだとか。犬の名前はHaru(春)。日本の春が大好きだかららしい。

彼女の名前はMariam。クレカの支払い端末で写真を撮影して印刷してくれた。レトロ感があっていい感じだった。

僕は名刺の裏にメッセージを書いて渡した。「君の笑顔はとても素敵。またいつかどこかで会えたらいいなぁって思っています。」彼女はレシートの裏にサインとメッセージを書いてくれた。

「Your personality looks like "HARU".」

僕は春のような性格だねって。本当に嬉しい言葉だった。彼女からインスタグラムを聞いてくれたのも嬉しかった。

デッサンの会場では話しかけられなかった女性がいた。だけどこの夜、シャイな僕にも、こうして人との繋がりは生まれた。話しかけられなかった悔しさと、それでも届いた言葉。両方が、今の僕を作っている。

Davidが僕をホステルまで送ってくれた。外は寒かったけど、最後はハグをしてバイバイ。今週の土曜日にまた会おうって。

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後、Web制作を独学で学び、2022年よりフリーランスとして活動開始。現在は世界一周をしながら、Webエンジニアとして働きつつ、「旅するように生きる。感動するように働く。心でつながる。」をテーマに、ブログ・YouTube・SNSで発信を続けている。観光地を巡るのではなく、“その国の空気を吸い、その土地で暮らすように滞在すること”を大切にしている。将来の夢は、ヨーロッパに拠点を置き、クリエイティブで多国籍なチームをつくり、国境を越えたプロジェクトを生み出すこと。そして、自ら操縦桿を握るパイロットになること。音楽とファッションは人生のインフラ。イヤホンには非常に辛口。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻