〜心のままに歩く旅〜
9.6キロのバッグと濡れた服で旅が始まった

9.6キロのバッグと濡れた服で旅が始まった

面白い体験, 冒険の記録
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旅の初日。成田のカプセルホテルで寝坊し、濡れた服のままシンガポール行きLCCに飛び乗った朝のこと。

カプセルホテルの朝

大きな目覚ましで、朝起きた。 成田空港の「9h」っていう小さなカプセルホテル。

起きたのは7時。フライトのチェックインは8時くらいからでいいかと思っていたのに、結局すごく眠たくなってしまって、気づいたら7時30分だった。

本当にねむたくて。 昨日、成田空港に到着したのがなんと深夜12時過ぎ。ワインもたくさん飲んで、全身の筋肉が痛くなっていた。だから、シャワーを浴びてからは本当にすぐに寝ることができた。

こんなに気持ちよく寝られるのは本当に久しぶり。

ただ、目覚ましが巨大というくらい大きかったから、横の人を起こしてしまったかなぁとすごく心配になっていた。めちゃくちゃ爆音だったし、ドアは足元の仕切りひとつだけだから、そりゃ音は響いてるんじゃないかって。

だけど、それはそうでもなかった。

というか、驚いたのは、自分がカプセルから出た瞬間、ほとんどの人が居なくなっていたこと。 早すぎ。なんて早いんだ。朝の7時30分で、もうほとんどの人がいない。みんな早く行くんだなぁって。

シャワーを浴びて、昨日の夜に洗った服とパンツと靴下を履いた。

靴下とパンツは水分が30%くらい含まれている感じで、完全には乾いていなかったけど、まあいいやってことで。

それから、服。これはやばい。 まだ50%くらい水分が残っている感じ。服を着ても、水着を着ているような感覚だった。

ロッカーに干したんだけど、そのロッカーは密封。そりゃ蒸発しにくいに決まっている。

まあ、仕方ない。濡れた服を着て、ホテルを出発した。

成田空港、ギリギリの攻防

第一ターミナルが出発のところらしいけど、僕は第二ターミナルにいた。 すぐに行けるだろうと思いきや、なんとシャトルバスに乗らないといけないらしい。

時間あるかなぁって焦った。

僕はいきあたりばったりなところがある。いつもそうなってしまうけど、あえて知らないことにこそロマンがあるんじゃないか。ってね。

バスに乗って、第1ターミナルに到着。 今回乗る飛行機はScoot。シンガポールの格安航空会社。これで7時間も飛ぶなんて信じられない。

チェックインカウンターにはたくさんの人が列をつくっていた。 途中で、案内の人が機内手荷物の重さを確認していたので、これは完全にやばいなって思った。僕は10キロギリギリの重さだから。

しかも、それを恐れて、液体物、モバイルバッテリー、キンドルなどの重いやつを全部ジャケットのポケットに突っ込んで測るっていう。

結果、9.6キロ。

ギリギリセーフ。

チケットをもらうとき、空港のスタッフさんに「最終目的地はギリシャですよね?」と言われた。 いや、違います。って。

そしたら、「第3国に行くためのチケットはありますか? 行く時に要求される確率があるから、十分気をつけてね」と言われた。

さすがに驚いた。 そういえば、トビリシ行きのチケットは買ったけど、トビリシから他の国へ行くチケットは買っていない。やばい。

だけど、ジョージアは最長で1年滞在可能だから、おそらく大丈夫だとは思う。ちょっと心配になったけど。

無事にチェックインして、重たいほぼ10キロのバッグを持って搭乗口へ。 近くで水を買った。日本にはけっこう外国人がいるなぁって。シンガポールへ帰国する人もいっぱいいた。規制も緩和されて、たくさんの人が日本に入国している。

LCCで7時間、隣の人との無言のフライト

早く並びたくて、最前列に並んだ。 席は41A。

やっとのことで飛行機に乗り込み、通路を歩いていくと、なんと一番うしろだった。

でも、左側に大きなスペースがあって、窓と席が離れていて、足が伸ばせる。最高。

2人席で、隣は誰が来るのか楽しみだった。

日本人かマレーシアの人かわからないけど、アジア人の人が座った。その人も一人。 僕たちはひとことも喋らずに、離陸。

めちゃくちゃ気まずい。

気まずいのは、手すりに肘が当たること。寝ているときに隣の人の腕にもたれかかってしまって、押されたので、申し訳ないと思いながら寝る体勢を変えた。

飛行機の中で寝ることができたのは、今日が初めてだった。 いままで一度も飛行機で寝ることができなかったのに、今は寝れるんだって思うと、それはそれですごく驚き。

7時間。長かったのか、短かったのかわからない。

だけど、本当にとにかく疲れた。特に頭。不慣れなことだったし、一人で外国に行くという冒険、隣の人への気遣い。そういった精神的なもの。

LCCだから、ご飯も来ないし、飲み物も有料だし、席もおそらく普通より狭い。7時間それはちょっときつい。

でも、なんとか寝ることができて、いい感じに到着した。 窓の左にはマリーナベイサンズが見えた。

いよいよ、シンガポール。 めちゃくちゃ興奮してると同時に、やっとかぁって。

チャンギ空港、29度の洗礼

一人で冒険へ行くということが、不安というよりも疲れるほうが多い。なんでなんだろうか。

とにかく到着した。

チャンギ空港に入った瞬間。暑い。 29度。僕は長袖の服に、バーバリーのトレンチコート。トレンチコートも旅に疲れていたのか、しわしわになっていた。

まあ仕方ない。これこそ、旅の味ってやつじゃないか。

座れる席を探して、そこで10時間待つことにした。 10時間。この日記を書いたり、友達に音声メッセージを送ったり。

夜中の2時50分に出発。

ちょっとやばすぎる。

今日の夜ご飯

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後、Web制作を独学で学び、2022年よりフリーランスとして活動開始。現在は世界一周をしながら、Webエンジニアとして働きつつ、「旅するように生きる。感動するように働く。心でつながる。」をテーマに、ブログ・YouTube・SNSで発信を続けている。観光地を巡るのではなく、“その国の空気を吸い、その土地で暮らすように滞在すること”を大切にしている。将来の夢は、ヨーロッパに拠点を置き、クリエイティブで多国籍なチームをつくり、国境を越えたプロジェクトを生み出すこと。そして、自ら操縦桿を握るパイロットになること。音楽とファッションは人生のインフラ。イヤホンには非常に辛口。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻