~Un voyage guidé par le cœur~
トビリシの金曜夜、友人のデザインスタジオで感じた本物の自由

トビリシの金曜夜、友人のデザインスタジオで感じた本物の自由

expérience, rencontre, journal
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トビリシの金曜夜、友人Davidのデザイン事務所に招かれ、「社員」ではなく「友達」と呼び合う自由な空気に触れた話

朝6時、ファブリカの1階。 誰もいない静けさの中、音楽をかけながらコーディングをしていた。

近くのソファには、酒の匂いがする男が倒れている。 酔っ払いかと思ったら、ただの徹夜明け。すぐに寝息が聞こえてきた。

そんな空間で、僕はひとり、12時近くまでずっとコードを書いていた。

ハラチョースープと、脂の洗礼

ちょっとリスキーだけど、パソコンを1階にそのまま放置して、Mapshaliaへ向かった。 歩いて15分。

途中で気づいた。ファブリカのWi-Fiがとてつもなく悪くて、ずっと4G回線を使っていたせいで、通信量が尽きている。 地図は表示されるけど、何も検索できない。これはやばい。

Mapshaliaでは、牛肉のハラチョースープとオジャルリを注文した。

オジャルリは相変わらず美味しい。 だけど、脂がすごい。すぐにお腹が痛くなった。

銀行に100ラリを預けて、急いでファブリカに戻る。 幸運なことに、パソコンは無事だった。というか、2時間くらい席を離れている人はザラにいるので、荷物が放置されているのは普通の光景。おそらく、奪われはしない。

そこからまた作業。だけど、猛烈に眠くなってしまって、5時から2時間ほど寝ることにした。

Davidのデザイン事務所へ

6時50分に起きて、準備。 今日は、Davidが自分のデザイン会社に招待してくれるとのこと。

歩いてそこまで向かった。途中、Eurythmicsの「Sweet Dreams」を聴きながらテンポよく歩く。 Spotifyの年間統計によると、僕は1年に70,880分、音楽を聴いているらしい。1ヶ月に相当する時間。本当に音楽が好きなんだなって改めて思う。

到着して少し待っていると、Davidが迎えに来てくれた。

今日はフォトシューティングがあるらしく、奥でチーム全員がカメラマンと撮影をしている。

僕はどう対応していいかわからなかった。 フォトシュートを撮影するのも面白そうだなって思ったけど、まだ初対面にもなっていない人たちを勝手に撮っていいのかっていう日本人マインドが出てしまう。

そこで感じた。 僕は遠慮しすぎている。

「こんなの申し訳ない」「これはいいのかな」。 そういう遠慮が、自分を抑えてしまっている。まだたくさんの偽の常識が染み込んでいる。日本の常識は、世界の常識ではない。

フォトシュートは15分くらいで終わった。その間、僕はデザイン事務所を眺めていた。MacBookがずらっと並び、デザインの本がありとあらゆる棚に。洗練さがにじみ出ている空間。すごいなぁって。

撮影が終わり、ついにみんなと挨拶。 握手をする人、グータッチをする人、いろいろ。名前はもちろん覚えられない。20人以上いるんだから。

それにしても、海外の友達を自分の事務所に連れてくるなんて。なんて自由でオープンな会社なんだろう。それだけで本当に光栄だった。

チャチャと、「ごめんなさい」

ディレクターの方が、僕にチャチャを勧めてくれた。

面白いデザインの容器に入っていて、日本語バージョンもあった。「ごめんなさい」と書いてある。 これは「このチャチャはあまり美味しくないんだよ、ごめん」っていう意味らしい。

さっぱり意味がわからない。 だけど、そういう皮肉やアイロニーの複雑さを感じた。僕は日本で育ったからか、こういうユーモアに慣れていない。理解するのにも時間がかかる。

ディレクターと一緒にワンショット。 そのチャチャは、新鮮でおいしかった。高いチャチャはやっぱり違う。

それからDavidが部屋をひとつひとつ案内してくれた。会議室、ベランダ、タバコを吸う場所、お風呂やシャワー、トイレ。すべてが面白い構造だった。景色も最高。

こんな事務所、いいなぁ。

僕もいつか、こんなデザイン事務所を作りたい。どこにだろう。オランダかなぁとか。グラフィックデザイン、3Dデザイン、ありとあらゆるデザインに対応している会社を一番最初に作りたい。映画会社でもいいし、雑誌を発行する会社でもいい。とにかく、クリエイティブな会社を絶対に作りたい。そう思った。

ハムスターがいる部屋では、日本に6年前に行ったことがある方と、日本とジョージアの違いについて語った。最後にエスプレッソまで入れてくれた。

青い部屋

それから、何人かが「青色のライトがある部屋に行こう」と言い出して、みんなで行くことに。

みんなでゆったりとソファに腰掛けて、他愛もない話をしながら過ごした。

途中で少し疲れが出て、2時間くらいそこでぐったりしていた。ヨギボーのようなソファに寝転がって。

だけどDavidはずっとそばにいてくれた。水やお茶を準備してくれたり、何かと気にかけてくれる。

周りの人たちは普通に僕に話しかけてくる。「ジョージアにどれくらい滞在したの?」とか。

キッチンでの会話

キッチンに移動すると、ほとんどみんながそこにいた。ピーナッツをつまみながら、僕は改めて自己紹介。

「昂汰」の漢字には2つの意味があるんだよ、と伝えると、みんなびっくりしていた。ジョージアは同じ名前の人が多すぎて、3人に1人は同じ名前くらいの世界。この会社にもギオルギが3人いるくらいだから、漢字に意味があるという事実に驚くのも無理はない。

ひとりの方はなんとハチャプリが大好きで、毎日食べているらしい。アジャルリアンハチャプリが特に好きだとか。僕と一緒じゃないか。ハチャプリの食べ方について議論した。普通は手でちぎって食べるらしい。ディレクターの方はベストヒンカリレストランも教えてくれた。

時間が経つにつれて、メンバーは帰っていく。

僕が再びヨギボーに横たわっていると、同じくらいの年齢の子が隣に来て「ちょっと話していい?」って。

彼女は日本が大好きで、日本に来たいらしい。本当にたくさん話した。

「僕は友達がぜんぜん日本にいないから、日本をさみしいとかあまり感じないんだ」と言ったら、「私も友達は2人しかいないよ」って。一気に距離が縮まった。

「友達」の定義は人それぞれ違う。会っただけで友達という人もいれば、本当に自分の話したいことを話せる人だけを友達と呼ぶ人もいる。深い話ができた。

彼女はイラストレーターで、投稿を見ると本当に面白いイラストを描いている。素敵だなぁって。ファブリカにも彼女の作品があるらしい。将来、もし機会があれば日本と何かコラボレーションできたら、彼女にとっても嬉しいことだろうなって。そういうことをしてあげたくなった。

なんと彼女はねこじるが大好きらしい。僕のベストフレンドもねこじるが好きで、ラインのスタンプで使っている。それを見せてあげたり。

納豆の話にもなった。彼女は納豆がとても食べたいらしいけど、ジョージアには売っていない。賞味期限が短すぎて、輸送中に傷んでしまうから仕方がない。「日本にぜひ来て食べて!」と言っておいた。

ジョージアにある寿司レストランがすごく日本の雰囲気に合っているらしくて、おすすめだとか。ディレクターも行っていたらしい。ぜひ行ってみたい。

「なんでジョージアに来たの?」と聞かれて、いつものように答えた。「フリーランスになって、一番最初に来た国なんだ」って。みんなびっくり。

日本のステレオタイプの話にもなった。みんなアニメを見ると思っているらしいけど、正しいのは「シャイ」と「ハードワーク」だよって。しかもみんな「Karoshi」を知っていたので爆笑。このワードを知っているなんて。

日本の雇用のことも話した。簡単に辞められない仕組みだから、ずっと同じ場所で働き続ける人が多い。僕はそうなりたくなかった。大学では生物学を専攻したけど、もしそのまま関連する仕事に就いたら人生が終わると思って、独学で勉強してフリーランスになった。だから、ここにいる。

彼女の作品の話もした。本当におもしろいイラストを描く人だった。

それから、僕がお手洗いへ行くと、彼女はいなくて、みんなでタバコを吸っていた。僕はまだ少し体がだるかった。最後に彼女が生理食塩水を作ってくれた。本当においしかった。すごく優しいなぁって。ありがとう。

彼女はハチャプリ好きの彼と一緒に帰っていった。

深夜1時のファブリカバーガー

僕はDavidとカルダノサミットや仮想通貨についての話をした。将来があるから絶対に面白いって思ってるって。Davidは仮想通貨にはあまり興味がないみたいだった。

気づけば時計は1時を回っている。残っているメンバーでご飯を食べに行こうとなったが、Davidがレストランに電話しても、どこもいっぱい。結局、一緒にファブリカまで戻ることにした。

最後に写真を撮って、事務所を後にした。

こんな事務所、いいなぁ。 日本の事務所はどうしても壁がある。だけどここジョージアでは、みんな同僚なんて呼ばない。友達って呼んでいる。

それは本当に素敵だなぁって思った。

僕ももし将来、海外でクリエイティブな会社を作るときは、「社員」なんて呼ばずに、みんなを友達って呼ぼう。そう思った。

20人くらいの規模がベスト。大きくしすぎると資本は手に入っても、人間関係が複雑になって、こういう理想的な形態を作り出すのに苦労する。だから、あまり大きくしないほうがいい。20人くらいのメンバーで、デザイン会社を。ヨーロッパに。僕だったらできる。

Davidと歩いてフラットへ向かった。疲れ果てていてあんまり話さなかった。Davidは自分の家を通り過ぎて、僕をファブリカまで送ってくれた。

外には本当にたくさんの人がいた。1時を過ぎているのに。中にもたくさん。金曜日だからそりゃそうなんだけど、それにしてもすごい人の量。

中庭のレストランはキッチンがすでに閉まっていたので、中のレストランへ。席はほとんど埋まっていたけど、なんとか見つけた。バーはまだやっていたので、深夜1時に注文。僕はファブリカバーガー、Davidはホットドッグ。

Davidは不思議な性格で、基本的に食べることが好きじゃないらしい。ジムに通って運動することや、アート全般が好き。

彼が制作したロゴを見せてもらった。アニメーションデザインについて語ったり、3Dデザインの複雑さ、いろんな作品を見せてもらったり。いろんなロゴデザインがあって、彼の作るロゴは本当に洗練されていて、美しかった。

こんな会話がしたかった。デザインの作り方、どのように制作しているのか、なんでロゴデザインが好きなのか。本当に興味深いことばかりで、楽しかった。

ホットドッグの食べにくさにDavidは文句を言っていた。僕のバーガーもめちゃくちゃ食べにくい。口にケチャップがつきまくり。ポテトも美味しかったなぁ。

それから、恋愛の話になった。ここから一気に盛り上がった。 Davidは前の恋人のこと、Tinderで出会った子のこと、いろんな話をしてくれた。

そこで、ひとつの学びを得た。 「女の子はリスクを取る男が好き。たとえ失敗に終わっても、ほっぺたを叩かれたとしても、タイミングがあったらそこでキスをするべきだ」って。

確かに、そうだった。僕も元カノに不意打ちのキスをされた時は、惚れすぎた。リスクを冒して、ガツガツいくことは大切なんだ。

もっと話したかったけど、外に出て近くのスーパーへ行って、戻って。あっという間だった。

恋愛の話はいちばん盛り上がる。

たった3回しか会っていないのに、ここまで深い話ができるなんて。本当にいい人と出会ったなぁって思う。

僕はDavidと出会えて、本当に嬉しい。 一番のおみやげであり、一番のジョージアで起こったいいこと。

Davidは箸を使って食べるのが好きらしいから、ぜひプレゼントしたい。

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● Profile

Kota Ishihara

Diplômé du département des sciences de la vie de la faculté des sciences et de l’ingénierie de l’université Kindai. Après ses études, il a appris la création web en autodidacte et a commencé son activité de freelance en 2022. Aujourd’hui, il fait le tour du monde tout en travaillant comme ingénieur web, et continue de partager sur son blog, YouTube et les réseaux sociaux autour du thème : « Vivre comme on voyage. Travailler avec émotion. Se connecter par le cœur. » Plutôt que d’enchaîner les sites touristiques, il privilégie « respirer l’air du pays et y séjourner comme si l’on y vivait ». Son rêve est d’installer sa base en Europe, de créer une équipe créative et multinationale, et de lancer des projets transfrontaliers. Et de devenir pilote en tenant lui-même le manche. La musique et la mode sont l’infrastructure de sa vie. Il est très exigeant sur les écouteurs. La personne qu’il respecte est Taro Okamoto.

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