チャングーのホステルで過ごす、最後の朝。 今日はクタへ移動する日だった。
せっかくだから、近くの大好きなインドネシア料理店で最後のモーニング。

朝から栄養満点。 ホステルに戻りながら、彼女たちに最後のバイバイを言いたいなぁって思っていた。
「Hey! Let's take a photo together!」
ホステルに戻ると、アンドレアが荷物の準備をしていた。 どうやら彼女たちも今日チェックアウトで、モンキービーチへ行くらしい。
僕は、記念に写真を撮りたかった。 だけど、フロントに行くとアレクサンドラがオーストラリア人たちとお話をしていて、僕はすぐに内向的になってしまった。 グループの中で、どのタイミングで話しかければいいかわからない。
とりあえずチェックアウトを済ませて、部屋に戻る。 1分くらい呼吸を整えた。いまから「写真撮ろう!」って言わなきゃいけない。僕にとって、それは挑戦だった。
髪を整えて、ロビーに向かう。 思い切って言った。「Hey! Let's take a photo together!」
するとアレクサンドラは「Oh! You are here」って。 僕がここにいたことに、気づいていなかった。
不安の90%は起こらない。やれやれ。
近くにいた子にお願いして、プールの前で写真を撮ってもらった。 緊張していたけど、イメージ通り真ん中で撮れた。

写真の後、僕は彼女たちに気持ちを伝えた。 ありがとうということ。出会えて嬉しかったということ。僕はシャイだから、勇敢なアレクサンドラのおかげで仲良くなれたこと。
アレクサンドラは、僕が前に書いた手紙がすごく嬉しかったと伝えてくれた。
パイナップルパンケーキとスウェーデンの音楽
そのまま、ホステルで一緒にご飯を食べることにした。

僕はパイナップルパンケーキ。食べたことのない組み合わせで、興味深かった。 アンドレアはナシゴレン、アレクサンドラはフルーツとパンと卵。
今日はすごく暑い。パンケーキを食べながら、お水を飲んで休憩する。
会話の流れで、アレクサンドラが描いている絵を見せてくれた。 不気味なものからクリエイティブなものまでさまざま。 どう考えたらこの絵が描けるんだろう。彼女の頭の中が気になった。
ホステルのロビーにはいつもフランス語の曲がかかっていた。 アンドレアが「スウェーデンの曲もリクエストしよう」とリモコンを持ってきた。 周りは「何この曲?」という反応だったけど、僕たちだけはハイテンション。
音楽が流れると、アンドレアが急に立ち上がって踊りだす。 人の目を気にせず、ひたすらリズミカルに。25歳とは思えない、純粋で無垢な感じ。
僕は夜中に部屋でイヤホンをつけて、一人で踊っている。 だけど彼女は、昼間のロビーで堂々と。それがとても眩しかった。
ABBAの話にもなった。アンドレアはクオーターで、おばあちゃんがスウェーデン人。おばあちゃんがよくABBAを聴いているらしい。 マンマ・ミーアのダンシング・クイーンのシーンで踊りたくなったことを共有したら、「めちゃくちゃわかる!わたしも大好き!」って。
こんなふうに話が通じる人がいることが、すごく嬉しかった。
ノートに残した日本語の手紙
アレクサンドラがノートを取り出して、メッセージを書いてほしいと言った。 僕は日本語で書くことにした。
あえて日本語で書くからこそ、純粋に、心赴くままに伝えることができる。 1ページぎゅうぎゅうに書いてしまった。

最後に日付とサインを書いて渡す。 「Google翻訳で訳せば読めるよ!」って(笑)。
さよなら、チャングー
タクシーの時間がきても、僕たちの話は尽きなかった。

アンドレアは「ノルウェーに来たら、泊まりにおいでよ」って言ってくれた。
最後にハグをして、バイバイした。 僕は11キロのバックパックを背負って、クタへ向かった。



