〜心のままに歩く旅〜
アンタルヤへ飛ぶ。僕のロシア語が、旅の扉を開けた

アンタルヤへ飛ぶ。僕のロシア語が、旅の扉を開けた

出会い, ストーリー, カルチャー
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朝4時の潜在意識で目覚めた日、アンタルヤへ飛んだ。ロシア人の心理学者・Denisとの出会いが、旅の扉を開けた

朝4時のアラームが、手首を振動させた。 気づいたら4時5分。無意識のうちに止めていた。 それでも、起きていた。

「4時に起きないといけない」という意識が、眠りの中にも残っていたんだろう。 潜在意識って、本当に強い。 常に自分がどうなりたいのかを頭で想像し続けることは、それを現実にする。

早朝フライト、アンカラからアンタルヤへ

急いでシャワーを浴びて、パッキングを完了させた。 早歩きでバス停へ向かう。15分前には着きたかったのに、気づいたらちょうど15分前だった。 空港バスはすでに到着していて、最前席に乗り込んだ。

5時出発。想像よりたくさんの人がいて驚いた。 窓の外には、朝日が登る前のオレンジ色の空。雲ひとつない。 一直線に空港へ向かうバスの中で、今日がはじまっていくのを感じた。

今回のフライトは、市場最安に近いと思う。 アンカラからアンタルヤまで1時間10分、預け入れ荷物込みで5,400円。 安すぎる。

1時間10分後、アンタルヤに着いた。 トルコの内陸部から沿岸部へ。その瞬間、心がすごく踊った。 世界を旅しているんだという感覚が、久しぶりに来た。

空港は20度。みんな半袖を着ていた。コートを脱いだ。 みんなChillで、緩い。アンカラとは全く違う空気が流れていた。 いいな、と思った。

空港からトラムに乗り、中心地へ。 ホステルへチェックイン。入った瞬間、すごくソーシャルな雰囲気だった。少し緊張した。 「ここに自分が求めている友達がいる」と感じた瞬間、ジャッジされることへの恐怖が湧いてくる。 ありのままじゃなく、良く見られようとするモードに入ろうとする自分がいる。 弱い部分だな、と思いながら。

チェックインは14時からとのことで、荷物だけ置いてスタバへ向かった。

スタバで4時間の日記タイム

溜まっていた日記を、ひたすら書いた。4時間くらいいたと思う。

その間、たくさんの人が来ては去っていった。

アンタルヤにいる人たちは、アンカラやイスタンブールより明らかにファッションが洗練されている。 特に女性。ジーパンにスタイルが見える服を着ている人が多くて、モデルのような感じ。 海が近いからだと思う。見られることを意識して、自然と自分の体格や外見を磨いている。 しっかり自分というものを持っている、という印象を受けた。

ふと、誰かとつながっていたい欲求があることに気づいた。 かわいい子を見るたびに、いいなぁって思う。 友達同士で笑って楽しんでいる光景を見ると、いいなぁって思う。 孤独というより、誰かと笑いたいという感覚に近い。

ホステルにチェックインする前に、マクドナルドでお昼ごはんを食べた。

ロシア人・Denisとの出会い

ホステルに戻り、チェックイン後に髪の毛を整えてクリームを塗り直した。 日焼け止めも塗り直した。自分でも驚くくらい、外見を気にしていた。 海が近いと、本当に変わる。

気を取り直して、隣に座っていた男性に声をかけた。 「Where are you from?」 「ロシア」と返ってきたので、ロシア語で自己紹介した。

彼の名前はDenis。ロシアのサマラに住む心理学者だ。 催眠や潜在意識に働きかけるセラピーを専門にしていて、今はアンタルヤエリアを2週間バックパックで旅していた。 山をいくつも越え、キャンプをしながら歩いてきた。 荷物は12kg。その中にキャンプ用品がすべて入っているという。

聞いているだけで刺激になった。

インスタグラムとYouTubeで集客していて、最初は投稿するのが怖かったけど今は全くそうじゃないとも言う。 今日がアンタルヤ中心部での最後の日だという。 ロシア語でコミュニケーションが成立していた。それだけで、すごく誇らしかった。

猫のいるロカンタで夕食

昼寝をしていたら夜の8時になっていた。 近くのロカンタへ向かい、ライスとミートボール、ペリメニのようなものを注文した。

ちょっと高いな、と思った。味も普通、というかイマイチだった。 だけど、猫が隣に座ってきた。

猫のおかげで、夕食のがっかり感が相殺された。

深夜まで続いたロシア語の対話

ホステルに戻ると、Denisがいた。 そこから、深夜まで話した。

日本の息苦しさ。ロシアの問題。お互いの国の生きにくさ。 「日本は景色も自然も食べ物も最高だけど、人がね」と言うと、うなずいてくれた。 見えない圧力とルールが多すぎる、という話をした。

「ロシア人はNice to meet youって言っても笑わない。自分の感情に正直だから」 ヨーロッパ的なフェイクのスマイルより、そっちが好きだ。ロシア人は本物だと思う。

心理学の本の話も出た。潜在意識の本を読んで良かったと言うと、Denisはすでに知っていた。 ロシア語の形容詞「怖い(страшный)」「深い(глубокий)」を、会話の中で覚えた。 言語は、人と話してこそ身につく。

もしロシア語を話せなかったら、今夜の出会いはなかった。 それを思うと、ロシア語を学んでいた過去の自分に感謝したくなった。

早朝のフライトでロシアへ帰るというDenisに、ノートにメッセージを書いてもらった。 インスタグラムも交換した。握手して、ハグして、眠った。

Bbの生き方

この日、Bumbleで知り合ったBbとも連絡を取り合っていた。 彼女はエスキシェヒルに住んでいるトルコ人で、トルコのリアルな話をたくさん教えてくれた。

トルコはイスラム教が主流だけど、最近の若い世代ではイスラム教の人が少なくなっていて、ワンナイトやFWBが当たり前になっているらしい。 彼女自身は以前彼氏がいたが、彼氏の母親が「Independentすぎるからいつか息子を振るかもしれない」と結婚を許さないことでショックを受けていた。

そのことをきっかけにたくさん悩んだ結果、スピリチュアルにたどり着いた。 将来は出家してブッダになる、と言っている。 今はそれについて学びながら、Bohemianダンサーとして夜の2時まで踊ってお金を稼いでいるらしい。

そんな人生もあるんだな、と思った。 Denisの話を聞いた夜に、Bbの話を聞く。 いろんな人と、いろんな人生を聞いていると、自分の心がどんどん色とりどりになっていく感じがした。


アンタルヤ初日。 出会いを求めて場所を変えると、本当に出会いが生まれる。 それだけで、十分な一日だった。

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後、Web制作を独学で学び、2022年よりフリーランスとして活動開始。現在は世界一周をしながら、Webエンジニアとして働きつつ、「旅するように生きる。感動するように働く。心でつながる。」をテーマに、ブログ・YouTube・SNSで発信を続けている。観光地を巡るのではなく、“その国の空気を吸い、その土地で暮らすように滞在すること”を大切にしている。将来の夢は、ヨーロッパに拠点を置き、クリエイティブで多国籍なチームをつくり、国境を越えたプロジェクトを生み出すこと。そして、自ら操縦桿を握るパイロットになること。音楽とファッションは人生のインフラ。イヤホンには非常に辛口。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻