〜心のままに歩く旅〜
最高の仲間と共にキルギスのバーで乾杯、そして書いた本音のノート

最高の仲間と共にキルギスのバーで乾杯、そして書いた本音のノート

面白い体験, 出会い, ストーリー
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ビシュケクのバーОбществоで乾杯し、リーザと交換ノートを書いた夜の話

目が覚めたら10時だった。 前日、疲れ果てて眠ってしまい、気づけばAyaたちはもうアラ・アルチャ(Ala-Archa)へ出発したあとだった。

優柔不断が壊した約束

今日は、オンラインで知り合ったAya(別のAya)とBook Fareに行く約束もしていた。 だけど前日、「アラ・アルチャに行くから日曜日に会おう」というメッセージを送ってしまっていた。返事は「じゃあ日曜日に」。

アラ・アルチャに行けなかったので、慌てて「やっぱり14時から会えるよ!」と送り直した。だけど、返信は来なくなってしまった。僕の優柔不断が招いた結果だった。

しっかり決めてから送ること。それがどれだけ大切か、身をもって学んだ。

ロシアビザの写真と、誇らしかった瞬間

今日は、ロシアビザ申請用の証明写真を撮りに、ツム(TSUM)ショッピングモール近くの地下街へ向かうことにした。KFCで昼食を済ませてから、歩いて向かう。

音楽を聴きながら、ビシュケクの街を歩く。これくらいの距離が、ちょうどいい。歩くことは、僕にとって瞑想でもある。

到着すると、「FOTO」と書かれた写真店がいくつも並んでいた。そのうちの一軒に入り、おじさんに値段を聞くと240ソム。了承して、鏡で髪を整え、シャッターは一瞬で終わった。

編集は奥にいた若い男の子が担当してくれた。ロシアビザの条件を全部見せると、そのとおりに仕上げてくれる。作業をしながら、「ロシアには何しに行くの? 旅行? 仕事?」と世間話が始まった。彼はロシア語で話しかけてきて、僕もそれをすべてロシア語で返した。

改めて、自分を誇りに思った。ロシア語学科でもなければ、言語学科でもない。それなのに、専攻している人よりずっとロシア語の環境に浸かっているし、実際に使いこなせているし、現地のことも理解していると思う。旅は、なによりの教養で、なによりの投資だと改めて気付かされる。

写真を受け取り、ホステルへ戻る。21時からバーでパーティーがあるというので、それまでにビザ申請を終わらせることにした。保険の記入、宿泊先や訪問者の住所、勤務先やSNSの情報まで、書くことは山ほどあった。ギリギリで申請完了。

Обществоで乾杯

気づくとAyaとLizaが帰ってきていて、そのままバーへ向かった。オーストラリア人2人も合流し、AsaとRomaと僕でタクシーに乗り込む。

最初のバーはクラブのような雰囲気で悪くなかったけど、席が足りず、近くのОбщество(Obshestvo)へ移動することに。

ジョージアのファブリカに似た空気のバーだった。だけど全席が埋まっていて、「なんで早く予約しなかったの!」とメンバーの間で少し揉めていた。僕はその横で、一人でDJの音楽に合わせて踊る。

結局、みんなで歩いて最初のバーに戻り、そこでカクテルを飲むことにした。

歩きながら、リーザにアラ・アルチャはどうだったか聞く。AyaもLizaも顔が赤く、日焼け止めを塗っていたはずなのに日焼けしていた。紫外線の強さを、肌で感じた。

カクテルを片手に、みんなでいろんな話に花が咲いた。オーストラリア人が地元のおすすめの街を教えてくれる。「ゴールドコーストに行きたい」と言うと、「あそこは観光客だらけの最悪な場所だ、もっときれいなところがある」と、自分の地元を紹介してくれた。

Ayaは新しい人相手でも物怖じせず、ずっとオープンに話し続けていた。僕は隣にいたVovaと話す。29歳だと聞いて驚いた。信じられないくらい若く見えて、てっきり23歳くらいだと思っていた。家族と価値観の違いがあり、今はキルギスに3〜4年住んでいるという。あと1年でパスポートがもらえるらしい。キルギス人とロシア人で恋愛観がまったく違って苦労した話や、元カノにストーカーされた話も聞かせてくれた。

キルギスにはクローズドで保守的な人も多いけど、もちろんオープンな人もたくさんいる。そんな話をした。

リーザは3杯ほど飲んで、完全に酔っていた。いつもの彼女とはまるで違う。オーストラリア人ともオープンに話していて、違う一面が見られたのがなんだか良かった。酔った横顔が、少し可愛かった。

RomaやAcelとも話せて、みんなそれぞれ問題を抱えながら、切磋琢磨して生きているんだなと思った。単純な人は、誰一人いない。

周りを見渡すと、たくさんのキルギス人がいた。カップル、グループ。純粋な人が多いなと思う。ひねくれてしまっている人が少ない。このバーにいる人たちも、みんな美しく見えた。きれいな人もいて、目が合ったらウインクしたいなぁなんて考えていた(笑)。

時間は気づけば2時。僕もかなり酔っていたけど、すぐに回復した。リーザは酔いつぶれて、RomaとAcelに支えられながら歩いていた。

深夜のペリメニと、交換ノート

近くのスーパーでペリメニをたくさん買って、キッチンで料理。僕はそれを動画で撮っていただけで、買っておいたプロフを温めて食べた。

冷凍ペリメニに、スメタナとスパイスを乗せてオーブンで焼く。こんな作り方は初めてだった。ちょっと硬かったけど、作ってくれてありがとう。

リーザがここでノートを買ったらしく、思い出に残したいからと、お互いにメッセージを書き合うことになった。僕は素直に、今思ったことを日本語で書いた。彼女も書いてくれた。

どうやら僕が、彼女にとって初めての外国人の友達らしい。海外旅行の経験があまりなくて、その最初の相手が僕だということが、なんだかすごく嬉しかった。

キッチンの近くでは、メキシコ人の男性とキルギスの女の子が、ずっと無言でペリメニを食べていた。男の子は彼女の肩に手を回していて、彼女はどこか寂しそうな顔をしていた。エリーナから聞いた話では、その前の1時間、二人はずっとキッチンの近くで抱き合っていたらしく、防犯カメラの映像をまるでNetflixドラマのように見ていたという。そんなことを、エリーナと話していた。

中学生に戻ったような夜

ノートを書き終え、ペリメニも食べ終えたあとは、3階のコミュニティスペースへ。シャワーを浴びて向かうと、AyaもVovaもすでに熟睡していた。

Elinaも眠っていたけど、僕が起こして、しばらくいろんな話で盛り上がった。爆笑しながら話す時間は、まるで中学生や高校生に戻ったときみたいだった。

本当に楽しかった。

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後、Web制作を独学で学び、2022年よりフリーランスとして活動開始。現在は世界一周をしながら、Webエンジニアとして働きつつ、「旅するように生きる。感動するように働く。心でつながる。」をテーマに、ブログ・YouTube・SNSで発信を続けている。観光地を巡るのではなく、“その国の空気を吸い、その土地で暮らすように滞在すること”を大切にしている。将来の夢は、ヨーロッパに拠点を置き、クリエイティブで多国籍なチームをつくり、国境を越えたプロジェクトを生み出すこと。そして、自ら操縦桿を握るパイロットになること。音楽とファッションは人生のインフラ。イヤホンには非常に辛口。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻