朝5時10分、目覚ましで飛び起きた。 シャワーもそこそこに、荷物をホステルの保管庫に預けて、駅まで全力で走った。 6時集合のツアーに、遅れるわけにはいかなかった。
朝5時、寝坊できない集合時間
今日から、サリチェレク(Sary-Chelek)へ向かうツアーが始まる。 必死に走って、なんとか集合時間に間に合った。
集合場所に着くと、メンバーはアジア系が多かった。 正直、少し身構えてしまった。アジア系というだけで、なんとなく苦手意識を感じてしまう自分がいる。理由はわからない。でも、そう感じてしまうのも事実だった。
結局、メンバーは想像以上に国際色豊かだった。ロシア人、キルギス人、ポーランド人、カナダ人、韓国、ベトナム、日本。
ツアーガイドの子は、ロシア語と英語を話せて、すごくかわいかった。出発して10分、大きなスーパーマーケットに寄って朝ごはんを調達する。バナナ、レッドブル、レイズのスナック、ビスケット。
メンバーと顔を合わせるたびに、自分から挨拶して自己紹介した。バナナを持て余していそうな子には、袋をさっと渡したりもした。
先に動くことが大切だと思う。自分は、他の人と比べてコミュ力があるほうだと思う。
キルギスの山の景色に息をのむ
早速、綺麗な山の景色が見える場所に到着した。カナダ人のTimが、たくさん写真を撮ってくれた。


見ているだけで、心が洗われるような景色だった。キルギスは、自然が本当に美しい。

人は、目がすべてだと思う。仕事に疲れていたり、ストレスや邪気を抱えている人の目と、心が澄んでいる人の目は、一目でわかる。 日本にいると、目が死んでいる人をよく見る気がする。それに対して、キルギスの人はみんな生き生きしていた。それが素晴らしいと思った。
別の場所に移動して、また写真を撮った。ロシア語が使えるおかげで、ローカルのキルギス人とも自然に友達になれた。
牛肉たっぷりの郷土料理
お昼は、キルギスの郷土料理。牛肉の塊をソテーしたようなもので、全部食べきるのはさすがに大変だった。ずっしり重い。


だけど、味は格別だった。ストレスのない環境で育った牛だからなのか、キルギスの牛肉は本当に美味しい。
車に乗って、次は貯水池へ。バスの中では、ずっと寝ていた。前日は4時間しか寝ていなかったから、体が睡眠を欲しがっていた。
標高の高い貯水池で、溺れかけた


貯水池に到着すると、ガイドの子が「せっかく来たんだから、泳がないと勿体無いよ」と誘ってくれた。


着替えて、泳ぐことにした。足元は滑りやすくて、水際は少し汚れていたけれど、中に入ると気持ちよかった。標高が高いからか、水はめちゃくちゃ冷たい。

ガイドの子も一緒になって泳いでいた。ホテルのレセプションもガイドも、みんなちゃんと仕事を持っているのに、ここでは肩書きなんて関係ない。ゲストも旅行者も関係なく、一緒に遊ぶ。それがすごくいいなと思った。
泳いでいると、別のキルギス人の男性が、僕のカメラを借りて一人で泳いでいた。カリフォルニアに住んでいて、今はキルギスに戻ってきているらしい。キルギス人なのに、顔つきはどう見てもアメリカに住む日本人のような雰囲気だった。
人はどこに身を置くかで、性格も顔つきも変わる。旅をしながら、自分がどんな自分になりたいか、どんな自分でいるときの自分が好きか。それをちゃんと感じることが大切だと、改めて思った。
彼について泳いでいったら、途中で沈みそうになった。塩気のない水は、体が浮きにくい。息が続かなくなって、ほぼ酸欠。本気で溺れかけた。怖かった。
なんとか足がつくところまで泳ぎ切って、一安心。そのあとは、酸欠のせいで気持ち悪くなった。
橋の上で写真をせがまれる
また車に乗って、次の場所へ。移動しなくていい、ただ座っているだけでいいバスの時間が、実は結構好きだ。何も考えなくていいから、2時間くらい移動が続くと逆に嬉しい。
橋に着くと、女の子のグループが近づいてきて、ロシア語で「どこ出身なの?」といろいろ聞いてきた。「一緒に写真を撮ってくれない?」と言われて、3人の女の子と写真を撮った。

慣れていなくて、すごく緊張した。イケメンだと思われたのかな、なんて考えると、少し嬉しかった。自己肯定感が、少しだけ上がった気がする。
誰かに撮ってもらえばよかったな、というのだけが心残り。焦っていたから仕方ない。それでも、いい写真といい思い出になった。自分は、醜くもなんともない。むしろ、魅力的な人間だ。
新しい仲間との2日間が始まる
そんなこんなで、ホステルに到着した。今日から2日間、ここに泊まる。


最初は、友達ができるか少し心配だった。でも、結局はどうにかなるものだった。いろんな人と、軽くでもコミュニケーションを取ることができたし、みんなフレンドリーで優しかった。

そんな人たちと旅ができて、よかった!




