〜心のままに歩く旅〜
ここは、今までで一番最高のホステル

ここは、今までで一番最高のホステル

面白い体験, ストーリー, 出会い
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キルギスのホステルで過ごした一日。マンティパーティーと温かい人たちに出会った、今までで一番の居場所の話

「明日の予定あるの?もしよかったら、ボタニカルガーデン行こうよ!」 昨日の夜、Ayaにそう誘われて、急遽決まった予定だった。 単純に、誘ってもらえたことがすごく嬉しかった。 ホステルからすぐ近く、歩いていける距離にあるらしい。

Kanyに褒められて出発

出発する直前、受付のKanyが僕のカメラに気づいて褒めてくれた。

「香水いい匂いだね!」とも言ってくれて、なんだか嬉しかった。 褒められて嫌になる人はいないよなぁって、思う。

花よりも綺麗な、彼女の心

向かっている道中は、キルギスの恋愛観や結婚観の話を聞いた。 18歳で結婚して子供が4人いるのに、浮気をしてしまっている知り合いの話。キルギスの現状や人口、子供の数の話。興味深い話ばかりだった。

Ayaは特にアウトドア派で、山や自然が大好きな子。 昨日の夜は、Vovaと一緒にアルティンアラシャンの動画を見たり、セルビアやベラルーシの動画を見ていたらしい。それほど旅行や冒険が好きで、「僕と一緒じゃん!」って思った。

そんな話をしているうちに、ボタニカルガーデンに到着。 いろんな木や花があって、まるで違う世界に迷い込んだような感覚になる。バナナの木、竹の木。

Ayaはそれを一つずつ見て、深く心から楽しんでいるようだった。 その姿を見ているだけで、自分まで純粋になっていく気がした。

心がきれいな人と一緒にいると、自分もその影響を受けて心がきれいになる。だけど逆に、ネガティブだったり陰湿な人と一緒にいると、自分もそっちに引きずられていく。 うまくコミュニケーションを取ることは大切だけど、それでも一緒にいるだけでつらいときもある。だから、ネガティブな人、愚痴を言う人、陰湿な人、自分の感情を出さない人とは、すぐに距離を取ることが大事だなぁって思った。

日本といつも比べるのはよくないけど、ここにいる人は、正直あまり愚痴がないような気がする。人間関係の悩みを持っている人が圧倒的に少ないし、そんな悩みも生まれにくいなって、ここで過ごしていて感じる。 どれだけ収入が低くても、人とのつながりがあり、良い人間関係に恵まれていれば、幸せな人生になる。やっぱりお金だけじゃないんだよなぁって、改めて感じた。

Ayaと一緒にいると、本当にハッピーになる。オープンで寛大で、1つ1つのことを深く感じて、それをそのまま声に出す。その行為そのものが、すごく美しく感じた。 心が美しくて、純粋で、邪気が1ミクロンもない。そんな心。正直、ボタニカルガーデンの植物よりも、Ayaの心のほうがずっときれいで、観察対象になるなぁって思ってしまうくらい。

日本人が、ここまで美しい心を保って生きることは、限りなく難しい気がする。周りに、邪気や陰湿さを抱えた人が多いからかもしれない。だからこそ、その環境に自分を置かない。別の場所に、自分を置く。 これこそが、本当に大切なことだと思った。自分をどこに置くか。これが、一番大切だなぁって思う。

ボタニカルガーデンでいろんな写真を撮ったり、お話をしながら過ごした。

途中、管理人が来て入園料を払うことに。Ayaが、僕の分まで払ってくれた。ありがとう。 給料が少ないことは知っている。なのに何も気にせず払ってくれて、お礼を要求もしてこない。こういう気配りって、素敵だなって思う。

日本だと、払ってくれても「私が払ってあげたんだからね」っていう空気を出されることがある。こっちが「じゃあお支払いします」って言うと、「いいよ!大丈夫!」って満足げな顔で返される。

あれって結局、自尊心が満たされていないからなんだと思う。 でもAyaの場合は、自尊心が満たされているから、そういう感謝すらも気にしていない。ただ、普通のことをしただけ、という顔をしていた。

Ayaを仕事へ見送って

ボタニカルガーデンの時間を楽しんだあと、彼女はもうすぐ仕事が始まるということで、ホステルに戻った。 もし日本だったら、もっと焦って準備をしなきゃとか、しっかりしなくちゃとか、心の準備が必要だったりする。でも、ここにいると仕事に対する価値観も全然違って見える。

日本は仕事をするために人生を生きているように感じる。だけどキルギスは、仕事は人生の一部であって、仕事のために人生を生きているわけじゃない。少なくとも自分にとっては、こっちの感覚のほうがしっくりくる。

だからといって、日本の価値観を変えようと努力するつもりはない。それよりも、まず自分が幸せになることが大切。そのために、環境を変える。日本から距離を置くということ。

キッチンで始まったマンティパーティー

ホステルに着いたら、すぐにマンティパーティーが始まった。 キッチンに行くと、ホステルのメンバーと、昨日会ったアシュリーがマンティを作っていた。撮影しながら、自分でもマンティを作った。アシュリーが、作り方をいろいろと教えてくれた。

Kanyがホストをしてくれていて、別の支部から来たBも参加していた。

マンティができたら、みんなで食べる。すごく楽しかった。

キルギスのトラディショナルな飲み物も買ってきてくれて、みんなで飲み比べをした。全部で5種類くらい。 どれも変な味がして、本当にキルギスらしいなぁって思った。海外の飲み物を試すのは、やっぱり楽しい。

普段あまり話さないメンバーも加わって、みんなで楽しく食を囲んだ。

もし普通のホステルだったら、参加費用〇〇円とか、あらかじめポスターを貼って参加表明した人だけが参加できる、みたいな感じになりそうなもの。でもここは違う。すれ違いざまに「今夜マンティ作るから一緒にどう?」って誘われる感じ。 ジュース代も、僕たちから回収するんじゃなくて、ホステルのお金から出ている。それだけの裁量権を受付の子が持っているのも、本当に特別だった。

このホステルは、今までの人生の中で絶対に一番最高のホステル。100以上のホステルに泊まってきたけど、ダントツでここが一番だし、自分が安心していられる場所だった。 キルギスの旅は、このホステルが90%を占めるかもしれない。因数分解すると、それは「人」。人生は「人」であり、「どんな人に出会ったか」で人生は必ず決まる。毎日の気分も、人によって左右される。

おはよう、気分はどう?って聞いてくれるだけで、「ここにいていいんだな」って感じることができる。自分はここのメンバーの一員なんだなぁって、感じることができる。それだけで、幸せになる。 みんな立場や仕事、人生は違っていても、受け入れてくれる。そんな心が広い人たちが、このホステルにはいる。すれ違うだけで手を組んで挨拶したり、気分を聞いてくれたり。人それぞれ性格は違うけど、それぞれに優しさや温かさがある。それを、敏感に感じる。

ここは、最高の居場所だなぁって思った。もちろん、ずっと続くわけじゃない。メンバーは出たり入ったりで変わる。だけど、このホステルの信念が変わらなければ、ずっと温かいホステルであり続けるんじゃないかと思う。 キルギスの人たちであれば、それはずっと変わらないと信じている。キルギス人ほど、純粋で美しい心を持っている人はいない。素敵な国だなぁって、改めて感じた。

明日はサリチェレク(Sary-Chelek)へ

マンティを作った後は、急いで明日の準備をする。 明日は、ついにサリチェレクへ行く日。2泊3日のツアーで、すごく緊張している。友達はできるかな。しっかり話せる相手はいるかな。準備は大丈夫かな。 考えていても仕方ないので、とりあえず準備をする。

それからは、キッチンに戻ってアシュリーにメッセージを書いてもらうことに。 彼女とは2時間くらい話していて、いろんなことをお互いに話せた仲。だからこそ、彼女にメッセージを書いてほしかった。

彼女も自分のノートを持っていたから、僕もそこにメッセージを書いた。日本語でたくさん書いたら、びっくりされた。リーザもすごく反応していて、「これ写真を撮ってもいい?」って言っているくらいだった。

アシュリーとハグをしてばいばいした。彼女は、明日からイシククル湖方向へ、少しずつ進むらしい。 本当の冒険をするみたいで、本当にすごいなぁって思った。

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後、Web制作を独学で学び、2022年よりフリーランスとして活動開始。現在は世界一周をしながら、Webエンジニアとして働きつつ、「旅するように生きる。感動するように働く。心でつながる。」をテーマに、ブログ・YouTube・SNSで発信を続けている。観光地を巡るのではなく、“その国の空気を吸い、その土地で暮らすように滞在すること”を大切にしている。将来の夢は、ヨーロッパに拠点を置き、クリエイティブで多国籍なチームをつくり、国境を越えたプロジェクトを生み出すこと。そして、自ら操縦桿を握るパイロットになること。音楽とファッションは人生のインフラ。イヤホンには非常に辛口。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻