Port Bartonの朝、そして小さな石の贈り物

今日はEl Nidoへの移動日。目覚ましは10時30分にセットしていたけれど、まだまだ眠たくて、ベッドの中でもぞもぞしていた。そんな僕を起こしたのは、外からの声。ロッジのすぐ外で、Julianがちょこんと座って待っていた。Messengerで「もうおきた?」と届いていた。11時に起きるよ〜と返事して、もう少しだけまどろむ時間。
11時、ようやく起きて外に出ると、Julianがにっこり「おはよう」。なんて可愛らしい朝だろう。シャワーと歯磨きを済ませて、チェックアウトの準備をしていたら、彼女から「サプライズがあるから来て〜」と呼ばれる。
手には石。そこには「Port Barton」と書かれていて、どうやらろうそくで描かれているようだった。素朴で、温かくて、心をふわっと包むような贈り物。宝物って、こういうものを言うんだ。
Dom Domの朝ごはんと、静かな反省

急いで朝ごはんを食べたくなって、Dom Domという店へ。頼んだフレンチトーストはなかなか来なくて、20分以上待った。お店のスタッフは、フランス人のお年寄りカップルには笑顔で迎えていたのに、僕にはぶっきらぼう。
でも、それも僕が笑顔じゃなかったからかもしれないな。相手の態度は、自分の鏡かもしれない。旅は、そんな小さな気づきをくれる。
帰りには、大好きなバナナケーキを買う。
机の上のチョコレート

そんなことを思っていたら、ふとJulianが現れて、何も言わずに僕のテーブルにチョコレートを置いていった。すぐに帰っていった彼女の背中が、なんだか照れくさそうで、でもすごく優しかった。チョコレートは、あの金色のクランチ。きっと、彼女なりの「ありがとう」だったのだと思う。
UNO、キーホルダー、そして別れの時間

ホステルに戻ると、JulianがUNOをしたいと言ってきた。もう3日間で20回くらいやってるかもしれない(笑)。毎回負けてばかりの僕に、彼女はわざと勝たせてくれたり、一緒に喜んでくれたりする。優しさって、こういう無言のやりとりの中にある。

そして最後に、ホステルのオリジナルのキーホルダーをサプライズでくれた。亀の形をした、手作り感のあるそれは、きっとずっと僕の旅のお守りになるだろう。
バスの中での出会いと、再会

出発の40分前、ホステルをあとにしてJulianとPopoyに最後のバイバイを告げ、写真を一緒に撮った。偶然じゃなく、必然だったと思う。Port Bartonでの時間は、心のどこかにちゃんと残っていく。
バスに乗り、ぎゅうぎゅうの車内で真ん中の席に座ると、隣に座ったのはイギリス人のRudy。彼と旅の話、ウイスキーや将来のビジネスの話をした。
そんな中、ふと後ろを振り返ると、なんとPPCで出会ったTornyの姿が。声で気づいたけれど、なんだか気まずくて声をかけられなかった。
途中の休憩で思い切って「Hey, Are you Torny?」と声をかけると、彼は「覚えてるよ!」と笑ってくれた。握手をして、少し会話をして、心が少し軽くなった。
El Nidoに到着。輝く夕焼け

ついにEl Nidoに到着。ホステルは想像していたものと違っていて、写真と現実のギャップにちょっとがっかり。でも、部屋は貸切状態で、静かな夜を迎えられそうだった。

そして、夕暮れのEl Nidoを歩く。山の隙間から見える夕焼け、濃い青に染まりゆく空、小さく輝く月。自然のリズムが心に染みる。浜辺を歩いていると、ヤシの木と夜の空が美しいコントラストを描いていて、思わずたくさんシャッターを切った。

夕食と、人のあたたかさ

夜は、近くのカフェで魚料理を食べた。生姜が香って、ごはんとサラダがついて、心も体も満たされた。
店員さんもすごくフレンドリーで、Wi-Fiがいるか聞いてくれたり、笑顔で接してくれたり。自分がOsmoで撮影していたから、もしかしたらコンテンツクリエイターに見えたのかな。人は見た目で判断する。だからこそ、自分自身の立ち振る舞いが大切になる。
世界一周中の僕だからこそ

他の観光客のように高級ロッジには泊まれない。でも、僕は世界を旅している。すべてを体験できない代わりに、無数の出会いと風景を選んでいる。その選択のひとつひとつが、きっと僕を形作ってくれているのだ。

そして、夜の道をひとり歩く
帰り道は少し怖かったけれど、犬に出会ったり、月に照らされた道を歩いたり。そんな夜もまた、旅の一部。ホステルに戻って、汗をぬぐいながら、今日という一日をそっと胸にしまった。




