〜心のままに歩く旅〜
フェティエの朝ごはんと5時間半のバス旅、イズミルで場所選びを間違えた夜

フェティエの朝ごはんと5時間半のバス旅、イズミルで場所選びを間違えた夜

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地中海を望む朝ごはんから5時間半のバス旅、イズミルの物騒な夜に起業を決めた

フェティエ(Fethiye)を発つ朝。 朝ごはんが付いていた。ラッキー。

フェティエ最上階のテラスで食べた朝ごはん

朝の9時20分に起床して、一番上のテラスへ登った。

チーズ、パン、野菜。簡素な朝ごはんだったけど、そこからの眺めが本当に最高だった。 地中海の空気が、食卓に漂っていた。すごく美味しかった。

少しだけ仕事をしてから、荷物をまとめてバス停へ向かった。

フェティエにはメトロがない。移動手段は小さなミニバン。 昨日はそれを知らなくて、バス停からホステルまで45分間歩き続けた。 今日はちゃんとミニバンに乗れた。

バスの中は、近所付き合いのような空気だった。 お年寄りばかりで、みんなあてもなくおしゃべりしている。 小さな町だから、お互いが顔見知りなのが当たり前なんだと思った。

停留所で降りて、バスターミナルまで歩いた。 距離は15分くらい。昨日に比べたら本当に余裕だった。

5時間半のバス旅、フェティエからイズミル(Izmir)へ

ターミナルに着いても、バスがまだ来ていなかった。 近くのショッピングモールで時間をつぶした。

SSDカードを探したり、スポーツウェアを見たり。 夏用のTシャツが少ないから、どこかでニューバランスを見つけたら買い足したい。 電気屋の店員さんに「SSDはどこ?」と聞いたら、鸚鵡返しされた。 僕がそうとう可愛いんだろうなぁって思った。 まあ、そんな僕を生んでくれたお母さんに感謝だ。

バスターミナルに戻ると、ちょうどバスが来ていた。 荷物を積んで、出発。

道のりは5時間30分。長い。 途中で休憩はあったけど、ほぼ乗客の乗り降りのためで、時間はだいたい5分だった。 何度も停車したのに、結局何も食べられなかった。 一度だけ出されたお菓子が、めちゃくちゃ美味しかった。一瞬で食べてしまった。

音楽を聞きすぎて飽きたので、イヤホンを外して窓の外をただ眺めていた。

バスの中では、自分についていろいろと考えていた。 一番最初のステップとして、自分自身を理解することが一番大切だと思う。 自分を十分に理解していないで、他人を理解できるはずがない。 まずは、自分自身に興味を持つこと。 どんなことが好きで、どんなことがあまり好きじゃないのか。 好きなタイプはどんな人で、自分はどんなふうになりたいのか。 そういうものをたくさん想像していた。

途中、日本のこれからについても考えていた。 左翼団体の動向だったり、もし自分が総理大臣だったらこうするのに、なんてことをひたすら考えていた。 5時間半のバスはそれだけ長くて、考えることを使い切るほどだった。

イズミル(Izmir)到着、場所選びを間違えた

やっとのことでバスターミナルに到着。

でも、そのターミナルが中心地から遠い。 しかもメトロからも遠い。がっかりだ。

Googleで調べて、302番のバスに乗ることにした。 方向へ向かって歩きながら、近くにいる人に「このバスはここに来る?」と聞いて、なんとか乗り込んだ。

すべてが新しい経験で、新しい人、新しい場所。 しっかりと考えれば、ストレスしかないと思う。 僕は事前に調べることをしないので、到着してから行き方を初めて知る。 バスターミナルの場所さえ知らなかった。 そんなんだから、不安になる。

でも、それが自分の旅の仕方なんだと思う。 いちいち先のことを調べるのがめんどくさい。 どうせ起こるんだから、その時まで待てばいいじゃないかって思う。

ホステルの近くでバスを降りて、歩いた。 どうやら、泊まるエリアはムスリム色が強い場所だった。 路地に入るたびに、どこか落ち着かない空気がある。 立ち止まるだけで、誰かが近づいてきそうで怖い。

友達に聞くと、難民や移民が多く暮らす低所得のエリアらしかった。 近くの丘には、子どもが物乞いをするエリアもあるから行かない方がいいと教えてくれた。

場所選びを間違えた。もっとちゃんと場所は調べておくべきだった。 1日前に予約する習慣も、しっかり見直す必要がある。

ここに4泊する予定だけど、2泊だけして、残りの2泊はAirbnbに移ろうかなと思っている。

ホステルに着くと、お姉さんが出迎えてくれた。 日本のパスポートを見た瞬間、「Japaaaan!」って、すごくウェルカムな感じで。 ありがたかった。

でも、僕は疲れすぎていて、そのエネルギーに応えられなかった。 5時間半バスに揺られ続けた体には、人の熱量を受け止める余裕がなかった。 お姉さんの表情が、少し変わった気がした。ごめん。 相手は、自分がどう接したかによって変わる。改めてそう思った。

ケバブとアイラン、起業を決意した夜

お腹が空いたので外へ。

イスケンデルを食べたくて、お目当ての店へ向かった。 でも、街がかなり物騒だった。 「こんなところにレストランがあるの?なんでここが中心地なの?イズミルってこんなに汚いの?」 思わず独り言が出てしまうほどだった。 結局、その店はやっていなかった。

夜ご飯はケバブとポテトとアイラン。普通に美味しかった。

立ち止まるだけで誰かが近づいてきそうな空気の中、ひとりで食べた。 どこの国へ行っても、低所得のエリアには独特の緊張感がある。 物騒であれば、それがそのエリアの当たり前になる。 そういう環境に自分を置くと、知らぬ間に同じような感覚に染まっていく。

だから、絶対に低所得にはならない。少なくとも中の上には必ずなる。

そう強く思った。

それと同時に、旅を2年もしていたら、企業に就職なんてできるわけないとも思った。 必ずビジネスを起こし、起業するしかない。

イズミルの夜に、そこまで決まった。

チュロスを見つけたので、1つだけ購入した。味はめちゃくちゃ甘かった。

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後、Web制作を独学で学び、2022年よりフリーランスとして活動開始。現在は世界一周をしながら、Webエンジニアとして働きつつ、「旅するように生きる。感動するように働く。心でつながる。」をテーマに、ブログ・YouTube・SNSで発信を続けている。観光地を巡るのではなく、“その国の空気を吸い、その土地で暮らすように滞在すること”を大切にしている。将来の夢は、ヨーロッパに拠点を置き、クリエイティブで多国籍なチームをつくり、国境を越えたプロジェクトを生み出すこと。そして、自ら操縦桿を握るパイロットになること。音楽とファッションは人生のインフラ。イヤホンには非常に辛口。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻