〜心のままに歩く旅〜
5枚の便箋にベトナム語をびっしり—渡せるかわからない手紙を書いた夜

5枚の便箋にベトナム語をびっしり—渡せるかわからない手紙を書いた夜

出会い, ストーリー
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旅先で他の人と会っていたことを知ったNgaが嫉妬。喧嘩になったけど和解して、会いに来てくれた。ChatGPTでベトナム語に翻訳しながら1時間30分かけて5枚の便箋に手紙を書いた。モンクからもらった数珠を旅のお守りにくれた彼女。手紙は明日、お花と一緒に渡すことにした。

5枚の便箋にベトナム語をびっしり——渡せるかわからない手紙を書いた夜。

嫉妬、喧嘩、そして和解

今日は13時過ぎに起きてしまった。昨日のTam Daoの旅行ですごく疲れていてたくさん寝た。

起きてからはNgaに返信をした。僕が旅の中で他の人と会っていたことを知って、彼女は嫉妬していた。胸が締め付けられて呼吸が苦しいと。自分は本当にバカだったと内心すごく悲しんでいた。たくさんメッセージが来ていたので僕も返信することにした。

まずは自分の価値観として、旅の中でいろんな人と会うことは大切な経験であり、そこでしか作れない思い出やコネクションがあるということを正直に伝えた。それに僕たちは恋人関係として正式にお話をしたことがなかったということも。

そうしたら一定の理解はしてくれたみたいだった。昨日は感情がすごく爆発していたけど、今は落ち着いている感じだった。でももうNgaとは会えないのかなって思うと本当に悲しくなってきてしまった。Tam Daoへ行った日が最後の日だったのかと思うと本当に悲しかった。だけど彼女は僕の見解を理解してくれているようにも感じた。

カフェは満員、ブンチャーをデリバリー

歩いてカフェに行って仕事をしようって思った。だけど今日は土曜日だからなのか満員だった。蒸し暑かったからそんな中で仕事はしたくないなって思った。結局ブンチャーをデリバリーしてAirbnbの部屋で食べながら仕事をすることにした。

そうしているとNgaからメッセージが来た。なんと、もうそのことについてはいいから、僕がハノイを去る前に会いたいということだった。全く予期していなかったからすごく嬉しかった。「明日はどう?」って提案したら、今日会いたいというので、じゃあということで今日会うことにした。

1時間30分かけて、ベトナム語の手紙

彼女に伝えたいたくさんのことを書くことにした。まずはメモ帳に書いて、それからChatGPTで翻訳してベトナム語にしてもらう。微妙に違うニュアンスがあるので何回も何回もチェックして修正してもらった。

文体が決まると、それを無印で買った便箋に書く。前回はメッセージカードに小さく書いていたけど、今回は大きな便箋だったしペンもとても書きやすいものだったから、すらすら書くことができた。

気づいたらベトナム語を書くのが楽しくなってきた。1時間30分かけて5枚の便箋にびっしりとベトナム語を書いた。これを彼女に渡すのが楽しみ。時間をかけて書いても結局渡せないなんていう悲しいことはない。今日必ず渡せるという保証があるから、それは安心材料だった。

全く怒っていなかった

21時30分にNgaが部屋に来た。全く怒っているようでもなく普通だった。ハグをして部屋に入って抱きしめた。僕は他の人と会っていた件についてごめんねって謝った。そうしたら「もう大丈夫だよ」って言ってくれた。

それで僕たちは甘い時間を過ごした。今日が最後だと思うと本当に悲しいって彼女に言ったら「今日が最後なの?」って逆に聞かれた。どうやら彼女は別に今日が最後だとは思っていなくて、明日も会えばいいじゃんということだった。

だから安心した。てっきり最後だから早く感情を処理したいっていうことだと思っていたから。

数珠のお守り

旅のお守りになにかくれない?小さいお土産でもあればってNgaに提案してみた。そうしたら彼女が手にはめていた数珠をくれた。これはお母さんがお寺に行ってモンクからもらったもので、祈りが込められている意味があるものらしい。

もらっても申し訳ないなって思ったんだけど、彼女なりの愛の形なのかなとも思った。ありがたく頂いた。旅の大切なお守り、そして思い出としてとっておこうと思った。

手紙は明日、お花と一緒に

1時45分くらいになってしまった。お互いに爆睡してしまっていて、彼女は急いでバイクに乗って帰っていった。また明日ねって。

本当は手紙を渡すつもりだったけど、流れ的に渡せなかった。明日お花と一緒に渡すのが一番いいんじゃないかって思った。

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後は、Webサイト制作を独学で勉強し、2022年10月にフリーランスに。その後、海外に拠点を移すために海外視察を開始し、ヨーロッパ、東南アジアなどを一人で冒険をし、さまざまな人と交流する。将来の夢は、ヨーロッパに移住し、クリエイティブ・多国籍企業を作り、多種多様なクリエイティブプロジェクトをしていくと共に、パイロットになり世界を旅すること。音楽・ファッションなしでは生きられない。イヤホンにはとても辛口評価。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻