おはよう、って言ったのに、誰もこっちを見なかった。
その日の終わりには、見知らぬ猫が僕の膝の上で丸くなって眠っていた。
朝食で締め出された朝
9時20分に起きる。昨日の疲れが残っていて、本当はもっと寝ていたかったけど、朝食を注文していたことを忘れていた。急いで起きる。
ドアの外からは、早口の英語で話す外国人の声が聞こえてくる。声を聞くだけで、彼らの性格がわかるまでに、僕の感性は育っていた。そう、彼らは僕とは合わないってね。声のスピード、トーン、話し方、creaky voice。過去の経験や感性から、直感的にそれを掴んでいた。
シャワーを浴びて、髪を整えて、ホステルの外へ出る。朝ごはんはある?って聞くと、すでにテーブルに皿が置いてあるので、そこから自由にとっていいよーって。あとから、チーズを持ってくるねーって。だから、仕方なくそのグループへ行くことにした。
おはよーって言ったんだけど、みんな反応が悪くて、僕がアジア人だからっていう理由で、すぐに排他的になった。彼らは全くこちらに見向きもせず、話し続けて、まったくウェルカムではなかった。どこ出身なのか本当に知りたいくらいだ。
海外で生活をしていたら、こういうことに遭遇するのは当たり前だろうなと思って、僕はあまり傷はつかなかった。まあこいつらは放っておこう。自分で食事を楽しもうと思って、目の前で一人で食事をした。平気そうにね。そばにいたドイツ人の子が僕の方を見てくれて、会話に入れてあげようとしてくれていたんだけど、彼らと話したくなかったから、ひたすら携帯を見ていた。
皿を洗ってくれたドイツ人の子
そしたら、さらに盛られたチーズとオムレツ、パンを持ってきてくれた。だけど、僕は失望していてあまり食べる気になれなかった。パンをひとつとって、チーズも食べる。そうすると、そこにいた彼らもチーズをこぞってとる。でも、これは僕のチーズだろって心の中で思っていた。僕の心の中では、僕のチーズだけ奪って、話やグループには入れてくれない、本当に酷い奴らだって思った。でも、これはただ自分の中の思い込みかもしれない。だけど、敏感だからこそ、それを密かに感じ取ってしまうのも僕だし、その直感は正しい。だから、僕を差別するような人となぜ食事をしないといけないのか?という気持ちになった。
結局、その男はパンが入ったカゴを僕のサイドから奪い、自分のところに移して、そのカゴを僕から一番遠いところに置いた。当たり前のように置いていたが、心の中では、あいつをいじめてやるアジア人がって言っているようだった。ヘンリー王子のような顔に似ていたので、たぶんイギリス人なのだろうって思った。一人はアメリカの大学の話をしていたので、アメリカ人なのかイギリス人か知らないが、とにかく酷い朝だった。
後になって、ドイツ人の子は僕の皿を洗ってくれた。どうやら、ボランティアで働いているらしい。彼女だけ、顔は純粋で、心も綺麗、そんな顔つきだった。その感性は当たっていた。朝食の後、彼女だけは人種差別せずに、僕にもとてもフレンドリーにしてくれて、食器も洗ってくれて、他の人にもすごくフレンドリーにしてくれていた。
やっぱり、性格は顔に出るんだなと思った。彼女とは友達になりたいと思った。ボランティアで来るなんて、すごく好奇心があって行動力があるし。だけど、自分はどうやって話しかけようとか、また得意のoverthinkをしてしまって、そのせいで話しかけられなかった。なんで、友達になりたいと思う人ほど上手く話せないんだろう。それは、自分をうまく出したい、よく見られたいと思うからなんだよ。
洗濯を終えて、ようやく外へ
僕は彼らよりも早く朝食を終えた。洗濯して欲しかったから、400リラは高かったけどお支払いをして洗濯をお願いした。3時間30分で終わるとのことだったから、それまで仕事をしたり、日記を投稿したりしていた。それが終わってもまだ12時で眠たかったから14時まで寝ることにした。
起きてからは、洗濯をそのドイツ人の子が持ってきてくれた。それからは、やっと外に出ることができた。

準備を整えて、街へ。
レタス入りのIskender
お腹がすいたので近くのお店に行くことにした。今日は街の中心部に向かって歩こうと思って、歩いていくと、途中にいい感じのレストランがあった。大衆レストランで、観光客は絶対に訪れないだろうお店だった。Googleマップのレビューで見ると、星は3.7でけっこう悪かった。でも昔から営業しているお店で、中にはおじさんのお客さんがいた。なので、少なくとも腐った肉は使っていなさそう。
Iskenderが250リラだったから、せっかくだしここで食べようということにした。中に入って、AyranとIskenderを注文。すぐに出てきたんだけど、普通のIskenderとは違って、レタスが入っていた。

味は普通に美味しかったんだけど、バターのコクがなかったので店員さんにバターをかけてくれる?って言ったら、バターではなくて油をかけられた。いままで食べてきたのが美味しすぎたので、それに比べるとあまり美味しくなかった。
時計台とヒジャブの街
毎回、トルコで料理を食べるときはAyranを注文している。もうそろそろ、Ayranも慣れてきて。それでも、毎回飲めるほどに美味しい。塩分が効いていて、お肉との料理が抜群だった。
それからのこと、ひたすら歩いた。時計台に到着した。鳩が大量にいて、それを追いかける子どもたち。とてもかわいかった。ここはなぜか、すごくムスリムが多い地域なのか、ヒジャブを被った女性が大量にいる。

IzmirはChillな人が多いって言っていたのに、あれなんでだろうってちょっと不思議だった。
街の中心地へ歩くと、ようやくヒジャブを被っていない女性も普通にいて、イスタンブールと変わらない感じだった。

たくさんの人が歩いていて、たくさんのお店が連なっていた。
モスの浮かぶ海と、遊歩道
港まで歩いていって、そこから海岸沿いをずっと歩いた。
遊歩道があるので、ランニングには最高の街。それに車が近くに通らないので、それも気にしなくてよくて、本当に最高だった。
天気も晴天で、雲が1つもなかった。僕は音楽を聞きながらひたすら歩いた。

海には藻があったので、アンタルヤとは全く違う感じだった。正直、アンタルヤの方が僕は好き。だけど、イズミルはイズミルでいいところもあるなと思った。とにかく、遊歩道が超長く、散歩するだけで2時間は絶対にかかると思う。
たまに、僕がアジア人だからって反応してくれる女子がいたり。ひたすら歩いて、友達に音声メッセージで返信したり、いろんなことを考えながら歩いた。
ベンチで考えた、起業という選択
街の中心部に到着して、その頃に僕は日焼け止めを塗り忘れていたことに気づいたので、Watsonで日焼け止めを買った。昨日Fethiyeで買ったばかりなのに、また買ってしまった。それでも、自分の肌を守る方が大事なのでそれはOK。


中心部にはたくさんの人が歩いていて、たくさんのお店が連なっていた。
夜ご飯はまだ早いので、再び遊歩道沿いに向かって、海に近いベンチに座って、ずっと波を眺めていた。
その時は、僕はやっぱり就職には向いていないし、この先日本に帰って、企業に再就職するのか?っていう問いがあったけど、真っ向から無理だなと思った。自分はそれに向いていない。自分は自分の人生は自分で切り開く。それが僕の志なんだから、相手によって人生を決められるのはごめんだ。それに、日本にいなくちゃいけない理由が見つからない。
もちろん、よく考えれば、日本は需要がものすごく高くて、少子高齢化だし、仕事は簡単に見つけることができる。だけど、海外はものすごく競争が激しくて仕事を見つけることが難しい。だから、そういう点では日本企業と連携するのはいいと思うんだけど、ただ通貨も安くなっているし、日本でお金をもらうメリットはあるのだろうかって考えてしまう。
そんなことをずっと考えて、将来はどんなビジネスをしようかな、どんなことをするんだろうって。ひたすら将来のことを考えていた。だけど僕は絶対に、自分を最大限に挑戦して、いろんな場所に身をおいて、チャレンジしていきたいと思っているし、将来はモナコで高級車に乗って、隣には信頼しているきれいな女性をパートナーとして旅行できるほどのお金がある男になりたいと思っている。モナコに住みたいかっていうのは別だけどね。だから、起業は絶対するって深く思った。
初めてのTantuni
時間があっという間に過ぎて18時過ぎに。だから、街の中心に戻って夜ご飯を食べることにした。Iskenderを食べようと思ったんだけど、街を歩いているとTantuniっていう名前の料理があった。これは、僕のトルコ人の友達がIskenderが大好きって僕が投稿していたら、次はTantuniを試してみてって言われてたのを思い出した。
それで、せっかくだからそこで食べるかと思って、訪れてみた。英語ができるお姉さんがいて、彼女にどれがおすすめ?って聞くと、ヨーグルトが乗っているのがおすすめで、チキンが美味しいよって言われたので、それをAyranと一緒に注文することにした。

Tantuniは、チキンと野菜がラップされていて、そこにヨーグルトとソースがかかっている感じ。だけど、まだIskenderの方が好きだな。バターのコクがやっぱり忘れられない。本当に好き。でも、新しいトルコ料理を堪能できてよかった。
「美味しかったよ、ありがとう」
店員さんは、すごく感じが良くて、僕の目を見てくれてお話をしてくれた。すごくすごく感じが良くて、だから、会計の時に「すごく美味しかったよ。ありがとう」って言った。いつもなら、それを言う事はほとんどないんだけど、この人なら受け入れてくれるだろうと思ったんだ。
でも、嬉しかった。自分で勇気を持ってそれを言う事ができて。だんだんと、自分をオープンにできているなと思って、それはすごく嬉しく感じている。もっと、もっと、自分をオープンに、常に心をオープンにしていきたいと思う。ばいばいっていうのが、ちょっと気まずかったんだけど、それでも言う事ができたことが大きな成功だった。
膝に乗ってきた猫
ホステルに帰ろうと思って、大きな公園の近くまで歩いた。その大きな公園に寄って、近くのベンチに座ってずっと休憩をしていた。7時30分なのに、まだやっと夕日が少し沈んできた感じで、すごく明るい。トルコはいいなと思った。長い日が出ているし、天気も快晴だし。

そんなこんなでベンチに座っていると、猫ちゃんがきて、僕の上に乗ってきた。
本当に理由がわからないんだけど、猫ちゃんは僕の上に乗って、リラックスして寝る体制になっていた。理由が全くわからない(笑)。おそらく、僕の前の人生は猫キングだったりして。

名残惜しいけど、ホステルへ。
湿気とレセプションの機転
ホステルに到着して、部屋に入ると湿気がやばかった。今日チェックインしてきた人が自分で服を洗って、それをホステルの自分のベッドの近くに干していたせいで、湿気と匂いがすごく臭かった。
だから、受付の人に「匂いが臭いし、湿気がやばいから、窓あけれたりする?」って勇気をもって聞いてみた。そしたら、しっかり対応をしてくれて、たしかに臭いねって。それで、洗濯物を干していた人に、2階のここに干してくれる?湿気がやばいからって言う感じに直接言ってくれた。オーナーにも相談してくれて、しっかり叱っていた。ありがとう。彼女は絶対MBTIの中で、はっきりものを言うタイプだなっていうことがわかった。それからは、PCで作業をしたり、いろんなことをやっていた。
3時30分まで続いた夜
それからは、近くに猫ちゃんがずっと座って休憩をしていた。
彼女が、僕の近くの席に座っていい?って言ってきたので、いいよ〜って。そこからは、彼女が食べているトルコのスープについての会話から、政治、宗教についてのお話まで、ありとあらゆる議論をたくさんした。
気づいたら3時30分になっていたので、僕はホステルのベッドに戻って寝ることにした。







