〜心のままに歩く旅〜
キルギスのホステルで見つけた「Home」

キルギスのホステルで見つけた「Home」

面白い体験, 出会い, ストーリー
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キルギスのホステルでみんなとチャーハンを作り、少しだけ「Home」を感じた一日

起きたら12時だった。 最近、寝ても寝ても疲れが取れない。 毎日新しい人に出会って、おしゃべりして、気づけばロシア語で頭がフル回転している。 それでも、今の人生は楽しいと思う。辛いことも迷うこともあるけど、とにかく楽しんでやっている。

エリーナと寝坊気味の朝ごはん

受付に行くと、エリーナがいた。

「おそよ」って言われて、もうすっかり日本人みたいだった(笑)。

そのまま一緒に朝ごはん。時刻はもう12時過ぎ。 他愛のない話をしながら、今日のプランを話した。

今日は日本人が一人来るらしくて、僕の隣のベッドになるらしい。 「ちょっと緊張するなぁ」ってエリーナに話した。 海外で日本人と話すのは、嫌なわけじゃない。でも緊張する。 自分の中で「日本人」=「ルールを守らなきゃいけない、常に見張られてジャッジされている」っていう感覚が、神経レベルで染みついている。 だからきっと、「自分らしく」いられないんだと思う。

ツム(TSUM)でSSD探し、まさかの寿司

歩いてショッピングモール、ツム(TSUM)へ向かった。目的はSSD探し。 エリーナにおすすめの店を聞いて向かったけど、結局欲しいSSDは見つからなかった。

どうやらキルギスはHDDが主流で、SSDはあまり売られていない。 それに、ホームセンターのような大きな店じゃなくて、小さなショップが大量に並んでいる感じ。 値札すら貼られていないものもあって、いちいち値段交渉が必要でなかなか大変だった。 結局、カザフスタンで買うことにして、今回は諦めた。

それから、一番上の階の寿司屋へ。 フィラデルフィアとフライロールを注文したら、食べきれないほどの量が出てきて、お腹がはち切れそうになった。

流れた映画デート

せっかくだから、先日出会ったKanykeiと映画を見に行こうという話になっていた。 モールでチケットを確認すると、目当ての映画は英語版がなく、ロシア語音声のみ。 でも、どうせ見るなら英語で見たかった。それを伝えて、結局別の映画を見ることにした。

彼女が提案してくれた映画は19時50分スタート。 でも今日は21時からチャーハンを作る予定になっている。 時間が2時間しかないし、外は雨。 「今日は普通にご飯を食べよう」ということになった。 パーティーがあることを伝えると、「別の機会にしよう」って。

こういう日もあるよなぁ、と思った。たぶん僕のプラン不足でもある。 ロシア語でしか映画を見られないというUncomfortableさが、「彼女とデートに行く」という気持ちを自分の感情から遠ざけたのかもしれない。 今日は疲れていたし、正直、別の理由で断ろうかなとも思っていた。 その空気が、きっと彼女にも伝わってしまったんだと思う。

彼女とのデートは、すごく楽しかったし、自分は笑顔になった。 だけど、正直少し疲れもあった。どう話題を振ろうとか、常に笑っていないといけないのかなとか、そんなプレッシャーもあった気がする。 映画のあとどうなるんだろうって想像していたら、2回目に一緒に映画を見るのは最善策じゃないかもしれない、なんて思ってしまった。

でも、こんなこともある。仕方がない。タイミングが悪かっただけ。これも人生。

レインコートを着て、オーディオブックを聞きながら歩いてホステルに戻った。 いつも以上に学びがあった一日だった。 自分をUncomfortableな環境に置くことこそ、成長するうえで大切なんだと思う。 心地の良い場所だけじゃなく、不安な場所、新しい環境に自分を置いて、どう適応していくか。 そこを、積極的に学んでいきたい。

地下で始まったチャーハンパーティー

ホステルに無事到着してからは、チャーハンを作ることになっていた。 材料は昨日の夜のうちに買ってあったんだけど、僕もみんなも疲れていて、結局チャーハン作りは今日に持ち越しになっていた。

少しパソコン作業をして、DJIの容量がパンパンだったのでカメラのデータを移動。 待っている間に眠くなって、自分のベッドで少し寝た。 気づけば21時20分。Telegramを見ると、Lizaから「チャーハン作るから来て〜」の連絡が。

地下に降りると、みんなすでに準備を始めていた。 にんにくを切ってくれる人、ご飯を洗うエリーナ。 それ以外のRomaやLizaは、隣でただ笑っているだけだった。

エリーナは自分の受付の仕事があるのに、空き時間を見つけては鶏肉を切ってくれて、電話が鳴れば受付に戻り、ゲストが来れば部屋まで案内して、また戻ってくる。大忙しだった。 それに対してLizaやRomaは、笑って楽しんでいるだけ。 もちろん仕事をしているかどうかの違いはあるけど、遠目で見ていて、なんだか興味深いなと思った。俯瞰して見ると、こういう景色があるんだなって。

人生初のチャーハン

ご飯は1.5kg。0.75kgずつ2回に分けて炊いた。 ジョージアに住んでいたときによく大量に炊いていたから、炊き方はもうわかっている。だからスムーズだった。 でも、人生で初めてチャーハンを作るので、正直ちょっと緊張していた。

Lizaにビデオを撮ってもらいながら、まず鶏肉を焼いて、にんにくを入れて、卵を入れて、それからご飯を入れて、塩コショウを加えてひたすら混ぜる。 0.75kgもあると、普通のチャーハンを作る感覚ではもう無理だった。

それでも頑張って混ぜ続けていたら、いい感じに混ざって、いい匂いが立ちのぼってきた。 味見をお願いすると、エリーナが「美味しい!」。Lizaにもお願いすると「美味しい!」。

正直、びっくりした。 日本のラーメン屋さんで食べるチャーハンに慣れすぎていて、自分では全然美味しいと思えなかったから。 だからこそ、その一言がすごく嬉しかった。

チャーハンが完成して、7皿に分けてみんなで食べた。 コーラと一緒に食べると、めちゃくちゃ美味しい。みんなで食べるとやっぱり美味しいなと思う。 疲れていたからか、あまりお話はできなかったけど、キルギスのホステルでチャーハンを作ったことは、間違いなく素敵な思い出になった。 企画してくれたエリーナには、本当に感謝しかない。

しばらくして、今度はエリーナとRomaがチャーハン作りに挑戦。 僕が教えながら、二人でかき混ぜて頑張って作った。 作ったチャーハンは、食べずに保存しておくことに。

こういう小さなカルチャーエクスペリエンスをするのは、本当に楽しかった。 素晴らしい機会だったし、ここが少なからずHomeだと感じることができた。

コロンビア人との2時間

それから、コロンビア人の子と2時間くらい話した。 彼女も同じく1年くらい旅をしていて、いろんな国を回ってきたらしい。 最近は毎日HelloとByeの繰り返しで疲れるから、あまり人と深く関わらないようにしているんだとか。 1年も旅をしていると疲れるのはすごくわかるなぁって、お互いに近いからこそ、ずっとそんな話をしていた。

スペイン語を学ばなきゃなという話になって、初めてスペイン語で自己紹介をした。これもすごくいい経験だった。 彼女には、コロンビアのTipsや南米の国々のことをいろいろ教えてもらった。 夜は歩いちゃいけないこと、外でスマホを触るのはNGなこと、USを旅した話、毎日お母さんと電話していること。本当にいろんな話をしてくれた。

一瞬の出会いしかないのに、その一瞬を大切にして、2時間も話せたのはすごいことだと思う。 旅をしていると、いろんな人に出会う。 この出会いは、紛れもない宝物である。

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後、Web制作を独学で学び、2022年よりフリーランスとして活動開始。現在は世界一周をしながら、Webエンジニアとして働きつつ、「旅するように生きる。感動するように働く。心でつながる。」をテーマに、ブログ・YouTube・SNSで発信を続けている。観光地を巡るのではなく、“その国の空気を吸い、その土地で暮らすように滞在すること”を大切にしている。将来の夢は、ヨーロッパに拠点を置き、クリエイティブで多国籍なチームをつくり、国境を越えたプロジェクトを生み出すこと。そして、自ら操縦桿を握るパイロットになること。音楽とファッションは人生のインフラ。イヤホンには非常に辛口。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻