〜心のままに歩く旅〜
期待しないと、期待以上のものが来る─ホーチミンで気づいた旅と人生の法則 | 世界一周

期待しないと、期待以上のものが来る─ホーチミンで気づいた旅と人生の法則 | 世界一周

気づき, ストーリー
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ホーチミンで過ごした静かな1日。 相手に期待して自分のルートを変えてはいけない──そんな当たり前で難しい真理に、寝不足と移動の合間で気づかされた。 偽ブランド品の地下市場で「本物を選ぶ理由」を再確認し、ベンタイン市場では笑顔に満ちた若者たちの時間に触れる。 お金でも肩書きでもなく、誰と、どんな気持ちで今日を生きるか。 一人旅だからこそ見えてきた、自分の軸と小さな幸せの輪郭を記したホーチミンの記録。

相手に期待して、自分のルートを変えてはいけない──ホーチミンで学んだこと

今日はチェックアウトしなければいけなかったから、朝の10時30分に起きる。眠ることができたのが朝の4時くらいだったから、すごく眠たくて体力も消耗していた。

パッキングをしてチェックアウト。ホーチミン・シティに1週間もいるのはやっぱり退屈だなぁって思って、じゃあダラットに行こうかなって考えていたり。

「相手に期待して行動を変える」という大間違い

そもそもホーチミン・シティに来たのは友達に会うためだったりする。だけど、やっぱり思うことがある。「相手に期待して、自分のルートを変更するのは大間違いである」ということ。

別になにかあったわけではないんだけど、相手がこうするだろうって思って自分が行動すると、その通りになることは「通常」ない。だから、常に相手ではなくて「自分」がどうしたいかを考えて、それを軸に行動指針を決めることがいかに大切か知らされる。

ホーチミンに来て友達に会うことはできたけど、それ以外には別になにもないというか、本当にすることがない。本当はハノイにもう1週間滞在して、Sapaに行ったりハロンに行ったりすることは絶対できたはずだ。だけど僕は飛行機を予約してホーチミンに戻ってきてしまった。別に4泊で8000円なのでそこまで高くないけど、それでもお金は大切。本当に学ぶことが多い。

それに、やっぱり寝不足だとなにもできないし、相手に対しての対応も変わるし、本当に自分の気分が落ち込みやすい。だから、いかに健康的な生活を過ごし、定期的に運動し、体にいい食事をとるっていう基本が大切か。そして、相手に期待をしてはいけないってこと。
もちろん期待度合いにもよる。自分の心の中で期待することは自由だけど、それを「行動」に起こしてしまう、自分のスケジュールを変えてしまうくらいにはしないほうがいい。
人間は期待したい生き物なんだけど、どうしてもそこには限度がいる。人間それぞれ違うんだから、いつどんな気持ちになるかもわからない、いつ気持ちが変わるかもわからない。人間ってそんなもんだよ。

期待しないと、期待以上のものが来る

クイニョンからハノイへ向かうとき、「ハノイはそんなにやることないし、6日くらいでいいや」ってあまり期待しないで航空券を買っていた。実際どうなったかっていうと、Annと出会うことができて、6日ではなくて2週間くらいとっていれば!って思ったり、Alexと出会ってSapaの存在を知って、もし2週間とっていたらSapaに行っていたのに、って思ったり。

だから結局、「期待」せずに行くと「期待以上」のものが来たりする。人生って本当にこれなんだよなぁ。うまくいくって思ったらそうじゃなかったり、ああだめだって思って挑戦すると意外とうまくいったりする。だから人生は面白い。

まずは自分を律し、良い生活習慣を送っているからこそ、魅力的な人間になる準備ができる。こういう一人旅だからこそ、自分を振り返ることができ、自分がどう感じているのかに気づくことができる。これは本当に大切なことだと思う。

偽ブランド品の地下市場

さて、今日はブイビエン通りの近くにある地下のローカルショップへ。

偽ブランド品ばかりの市場みたいなところで、ベトナム人がたくさん買い物をしていた。Le Laboの香水も3000円とかで売っていて、正規品の10分の1の値段。匂いも本当に似ているので、これはすごいなぁって感動してしまうほど。

どうやらクロマトグラフィなどで香料を分離して、それに似た香料や調合割合で再調合するらしい。だから匂いはほぼ同じなんだけど、時間と共にアルコールのつーんっていう匂いがしたり、肌にあまり良くなかったりするらしい。

Le Laboの正規品は30000円だったから、どうしても欲しくなってしまった。だけどやっぱり「偽物香水を身に着けている自分」が本当にみっともなく、情けなく感じてしまう。だから買えなかった。これはいいことだと思う。常に自分に正直に生きたいっていうことなんだからね。

Patagoniaの帽子も150,000ドン(750円)で売っていて、めちゃくちゃいいなぁって思ったんだけど、やっぱり本物を身に着けたい。

だから、どれだけ安くても買えなかった。長期的に考えて、いつも安く買ったTシャツは日本に帰ってからタンスの中にずっと眠っていて着ることがない。安物買いの銭失いっていう経験をたくさんしたからこその直感だった。

ベトナムでは「表面的なもの」こそ大切だから、香水も似ていればいいし匂いが良ければそれでいいっていう考え方が多いらしい。だけど僕はそれは無理だった。

ベンタイン市場とドラゴンフルーツシェイク

お昼ごはんでビーフチャーハンを食べた。普通に美味しかった。近くにジムもあったから、ジムで運動したいなぁって思ったり。また1つ学んだ。「実はジムはどこにでもある。

だから、ジムで運動できる一式(運動靴、上下セット、タオル)は常備しておくこと」。やっぱりジムで運動している自分は好きだし、好きな時間。自己投資して、体を鍛えて、魅力的な体になっているプロセスだからね。

歩いてベンタイン市場へ向かった。よくリールで見る場所で、ローカル市場っていう感じ。だけど帽子を見ると、さっきの地下市場のほうが安い。やっぱり外国人がたくさん来るから値段も高めに設定しているんだなぁって思った。ほぼベトナムのお客さんはいなかった。

中心でジュースが安くて美味しいというリールを見たから行ってみる。早速おばちゃんとお姉さんに話しかけられた。すごく流暢に日本語を使ってくるので、野性的ですごいなぁって思う。こんなドシドシくる感じに自分もなれたらいいのになぁって思う。もちろんそうなると失うものもあるんだけどね(感性や間を読む力)。

ドラゴンフルーツのシェイクを注文した。今まで一度も見たことがなくて試したくなった。美味しかった。着色料半端ないくらいのピンク色だったんだけど、本当に面白い味だった。僕の東南アジアでの苦手なフルーツは「ジャックフルーツ」と「パパイヤ」と「ドリアン」。この3つはまじで無理(笑)。

窓ガラスが割れた部屋

ホテルにチェックイン。ホステルの中にあるワンルームっていう感じ。するとおばちゃんが窓ガラスが割れた写真を見せてきて、「今日まで泊まっていたゲストが窓ガラスを割ってしまって、部屋がめちゃくちゃになっていて修理が必要なんだ。だから近くの別の部屋をとったから、そこで1泊して明日の12時にこっちに来てくれる?洗濯も水も無料でいいから。あと100,000ドン安くするから」ということだった。

なぜ一番最初にチェックインした僕が部屋を交代することになったかというと、おそらく「優しそうだから承認してくれそう」と思ったからだと思う。たぶん100%これだ(笑)。まあそれはそれでいい。旅にはこんなこともあって面白いなぁって思いながら、別の場所へ移動する。本当に民家かよって思う場所の4階の部屋だった。まあホテルとは言えない、綺麗ではない場所なんだけど、旅の一部だと思って楽しんだ。

お金じゃない幸せ

ちょっと話題が変わるんだけど、思ったことがある。こうやって旅をしていると、決まってホステルとかで出会う人が「ロシア人、ドイツ人、イギリス人、アメリカ人、フランス人、韓国人」っていう感じで、「セルビア人」とか「ポーランド人」とか「カンボジア人」とかいない。そういう人たちはやっぱり低所得だから旅をすることができなかったりするんだと思う。

だけど、じゃあ不幸なのかっていうとそうでもなかったりする。ベトナム人を見ていても、みんな友達同士やカップル同士でよく笑っていたり、行動を共にして生き生きと生きている。彼らは本当に幸せだなぁって思う。

カフェで仕事

もちろんその人からしてみれば僕は隣の芝生だから、旅をしながらお金を稼いでいて最高の人生じゃんって思うと思う。だけどやっぱり人生って「お金」とかそんなもんじゃなくて、「自分の好きな人たちに囲まれて、笑って何事もなく過ごせる1日」が本当の幸せなんだろうなぁって思う。

ベンタイン市場近くのカフェには路上に大量の椅子があって、そこには若者のベトナム人がたくさんいた。カップルだったり友達同士だったり。みんな本当に楽しそうだった。ベトナムの未来は本当に明るいなぁって思った。

日本でこんなふうに楽しそうにしている若者はあまり見ない。カフェでカップルで笑ってお話しているっていう風景、特に大量には見ないなぁって思う。純粋に笑って人生というものを、今というこの時間を共有しているような人はレアだなぁって思うね。

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後は、Webサイト制作を独学で勉強し、2022年10月にフリーランスに。その後、海外に拠点を移すために海外視察を開始し、ヨーロッパ、東南アジアなどを一人で冒険をし、さまざまな人と交流する。将来の夢は、ヨーロッパに移住し、クリエイティブ・多国籍企業を作り、多種多様なクリエイティブプロジェクトをしていくと共に、パイロットになり世界を旅すること。音楽・ファッションなしでは生きられない。イヤホンにはとても辛口評価。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻