〜心のままに歩く旅〜
寝台じゃない、普通座席で12時間。チェンマイ行き夜行列車の記録

寝台じゃない、普通座席で12時間。チェンマイ行き夜行列車の記録

ストーリー, 面白い体験, 気づき
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深夜のアユタヤ駅から、蛍光灯が消えない普通座席で12時間。虫と戦い、眠れない夜を越えた先にあったのは、チェンマイの達成感と、自分を鍛え直すという静かな決意だった。

昨日の23時近く、タクシーに乗ってアユタヤ駅へ向かった。

駅に到着すると、ヨーロッパからの旅行者たちがたくさんいた。家族連れだったり、友達同士だったり。だけど、1人で旅している人はだれもいなくて、僕だけだった。驚かされるのが、家族でバックパッカーをしている人がけっこう多いこと。

小さな娘たちもバックパックをかついで電車に乗って移動するっていう、なかなか過酷な旅を一緒にしている。すごいなぁって素直に思った。僕の家族は絶対にしないと思う。そう考えると、僕は家族の影響を受けずに、自分がやりたいと思ったことを自分で切り開いてきた。それは、ちょっとだけ誇りに思っている。

深夜のホーム、9番列車

アユタヤ駅で電車が来るまで30分ほど待つ。そろそろ電車が来るよっていう合図で、駅員さんがめちゃくちゃうるさいベルを鳴らす。僕は目の前に座っていたので、耳にめちゃくちゃ響いた。それから歩いてホームへ向かい、駅員さんに「9番はどこ?」って聞くと、「ここだよ」って教えてくれた。

ヨーロッパの人たちはほぼ全員、寝台列車の車両。だけど僕は、2日前に購入したせいなのか、普通の座席だった。しかも僕一人。最高じゃないか。初めての12時間電車旅。こんなものは人生で経験したことがなかったから、どんなものなのかすごく気になっていたし、ワクワクの気持ちでいっぱいだった。

蛍光灯と虫と、眠れない夜

実際に乗車する。上の棚に荷物が置かれていないか心配だったけど、僕のシートにはだれもいなかったので、バックパックを置くことができた。駅員さんにスマホのチケットを見せて完了。次の駅では、隣に女の子が座ってきた。終点のチェンマイまで行く人ばかりではなくて、途中で5〜8駅くらい止まった。

僕は2時くらいまで寝ることができなくて、やっと眠れたのは2時30分くらい。目が覚めたのは6時。隣の子がちょうど降りるタイミングで起きた。それから二度寝して、しっかり起きたのは8時だった。何度かトイレに行ったり、ポカリスエットで水分補給したり。

それにしても、なんかあっという間だった。12時間とはいえ、電車の中で寝ることができたのはすごい発見だった。ただ、環境はなかなかハードだ。24時間蛍光灯はつけっぱなしだから、飛行機のように暗くなることはない。窓が常に開けっ放しなので、虫が大量に入ってきて、僕の膝に止まったり、いろんなところにやってくる。それで起こされたりもする。

こんな環境で、タイの人たちはアイマスクなしで普通に寝ていて、尊敬しかなかった。僕はマスク、アイマスク、遮音性のイヤホンでクラシックを小さい音量で聞くっていうフル装備で、ようやく眠ることができた。もちろん良質な睡眠とは言えなかったけど、起きたときにはなぜか溌剌としていて、元気だった。

電車と電車のつなぎ目は外が見えるので、撮影していたりもした。首を出しすぎると間違いなくなにかに当たって危ないので、それはめちゃくちゃ怖かった。

それにしても、電車から眺める景色は本当にきれいだった。そんなこんなで、あっという間に12時になって、チェンマイに到着した。

チェンマイ駅、12時間の達成感

ホームに降りたときは、本当に達成感がすごかった。12時間の電車を乗り越えて、到着したんだっていう、新鮮な気持ちだった。

それからすぐにバイクタクシーを呼んでホテルにチェックインした。12時30分に到着してもチェックインできたので、すごく良いところだなぁって思った。今回のホステルは、ベッドが大きくて、1つの部屋に3つのベッドしかない場所。受付の人も本当に丁寧に案内してくれて、すごく親切だった。

デポジットが1000バーツ必要とのことで、僕の財布にはもう残っていなかったので、まずは銀行へ向かうことにした。

11000バーツを下ろして、途中でポストカードが売っているお店を見つけた。友人に送るためのポストカードを1枚購入。ついでに、50バーツのオムレツを出している屋台があったので、そこでお昼にした。

ローカルに溶け込みたい

チェンマイには、たくさんの欧米人がいた。歩いていて、ふと感じたことがある。

僕にとっては、観光地っぽくない場所、ローカルの人しかいないような環境に身を置いているときが、一番心地よいということ。理由はうまく言葉にできないけど、その土地の空気にそのまま溶け込んでいる感覚が、僕にとっては一番幸福度が高い。

ルームメイトとの出会い

部屋で荷物をほどいていると、ルームメイトが入ってきた。カナダ出身の彼と握手をした。僕は超疲れていて、ソーシャルバッテリーはほぼ0の状態だったから、笑顔で話しはしたけど必要最低限だけだった。

ホステルのカオマンガイ

それから、New Balanceでスポーツウェアを買ったり、無印で化粧水を買おうと思ってショッピングセンターへ行くつもりだったんだけど、あまりにも疲れていて「30分だけ仮眠しよう」と思ったら、起きたら3時間30分経っていた。起きたらオンラインの打ち合わせまであと30分。もう今日はショッピングはあきらめた。

打ち合わせが終わると、パッタイを注文して、残りの仕事をこなした。そうしていると、さっきのルームメイトともう一人のカナダ人がやってきて、少しだけお話をした。インドが最高の旅先だったこと、普段どんな仕事をしているのか、趣味の話。彼らはインフラのプロジェクトマネージャーだったり、施設のデザイナーだったり。

すごくかっこいいなぁって思った。だけど、やっぱり僕のソーシャルバッテリーが残っていなくて、質問をあまりできずに受け身ばかりだった。まあ、こんなときもある。疲れたときは、チャージしなければいけない。

チェンマイでやりたいこと

そんなこんなで、この日記を書いている。チェンマイでは、自然を感じたり、いろんな場所に行きたいっていう気持ちはあるけど、一番やりたいのは「体力と精神力をつける」ということ。

そのためにやること。まず、自分の価値観ややりたいことをノートに書き出して整理すること。それから、毎日ジムに行って体を鍛えること。腹筋を割って、徹底的に体を作り上げること。なにも辛いことなしに、すべてがうまくいくわけがない。次のステージに行くための環境は、自分で作り出す。

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後は、Webサイト制作を独学で勉強し、2022年10月にフリーランスに。その後、海外に拠点を移すために海外視察を開始し、ヨーロッパ、東南アジアなどを一人で冒険をし、さまざまな人と交流する。将来の夢は、ヨーロッパに移住し、クリエイティブ・多国籍企業を作り、多種多様なクリエイティブプロジェクトをしていくと共に、パイロットになり世界を旅すること。音楽・ファッションなしでは生きられない。イヤホンにはとても辛口評価。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻