〜心のままに歩く旅〜
世界一周は甘くない。風邪、副鼻腔炎、抗生物質と向き合った夜

世界一周は甘くない。風邪、副鼻腔炎、抗生物質と向き合った夜

ストーリー, 旅のコツ
|
Clock

2 min to read

風邪が長引き、副鼻腔炎になりそうで抗生物質を買いに薬局へ。「処方箋は?」と断られ、調べると今年7月から法律が変わったらしい。諦めず別の薬局で「緑色の痰が3日続いていて…」とゆっくり説明すると、若い店員さんが笑いながらクラリスロマイシンを出してくれた。250円。やっぱり「人」と「言い方」なんだ。

夜中によく目が覚めてしまう。
心拍数を見ると、急に上がっては下がる。その繰り返しだった。免疫が戦っていて、熱を出している。その影響で自律神経が乱れ、交感神経が優位になってしまい、なかなか寝付けなかった。

朝起きてからは、仕事のミーティングをこなす。それからすぐに用意をして、ホテルを出る。乗船場へ向かい、動画を撮りながら船に乗る。
また窓側の席だったので少し嬉しかったけれど、隣に人が座ったので、トイレに行ったあと、空いている席へ移動した。

HCMCに到着

風邪なのか、症状はけっこう長引いている。鼻詰まりがひどくて、副鼻腔炎になりそうなところまで来ている。もう少し悪化したら抗生物質を考えようと思う。
それでも、こういうときに抗生物質を気軽に買えるベトナムは、やっぱりいいなぁと思っていた。

HCMCに到着してからは、お昼ごはんに近くのPhoレストランへ。疲れていたのか、周りの目がどうでもよくなって、カメラを回しながら撮影できていた。
これから毎日の日記を投稿していこうと思うと、なぜかもっと話そう、言葉にしようという気持ちが湧いてくる。ただ風景や行動を撮るだけじゃなくて、自分のトークもしっかり撮ろう。そう思えたのは、すごくいい感覚だった。

Phoレストランへ行くには、大きな道路を渡らなければいけない。バイクが大量に走っていたけれど、あるベトナム人が渡っていたので、「自分にもできる」と思って一緒に渡ってみた。
すると、みんな減速してくれて、思ったよりもすんなり渡ることができた。

レストランは完全に外国人向けだった。ローカルの人は、基本的に屋台で食べる。だからここは割高。でも、バインミーとPhoを注文した。とても美味しかった。

南部ベトナムのPhoは砂糖が入っていて甘いらしい

その後、バイクタクシーに乗って空港近くのホテルへ。立地がとても良くて、空港にも近く、ロケーションは最高だった。
チェックインしてから強烈な眠気に襲われ、仮眠を取る。1時間30分ほど眠った。

夜ごはんは何にしようか考えていた。本当はTaoと食べる約束をしていたけれど、舌苔もあり、気分もあまり良くなかったので、今回はやめることにした。
それで念のため抗生物質を買おうと思い、薬局へ向かう途中、1キロ先にすき家があるのを見つけて、まずはそこへ行くことにした。

焼肉丼、漬物、味噌汁、半熟卵、ピーチティー。Lサイズなのに全部で600円。とても安い。ラーメンなどのメニューもあって、ベトナム特有のラインナップだなと思い、純粋に面白かった。

その後、近くの薬局でクリスロマイシンを買おうとしたら、「処方箋はある?処方箋なしでは売れない」と言われた。
え、ベトナムなのに?と思ってChatGPTで調べると、去年11月に薬に関する法律が採択され、今年7月から有効になるらしい。抗生物質は簡単に買えなくなるとのことだった。

これは正直ショックだった。抗生物質を手に入れたいならベトナム、そう思っていたから。それができないのはつらい。最後はタイしか残らないのか、なんてことまで考えた。
それでも諦めず、別の薬局にも行ってみることにした。

ホテル近くの、同じチェーンの薬局へ。今度は言い方を変えた。
「緑色の痰が3日続いていて、細菌感染だと思うので、クリスロマイシンが欲しいです」と。

クラリスロマイシン

すると、「英語が早すぎるから、もっとゆっくり話して」と笑いながら言われた。彼女はとても若くて、たぶん僕と同じくらいか、それより若い。
声のトーンを落として、ゆっくり説明すると、うなずいて、なんとクリスロマイシンを持ってきてくれた。

こうして、5日分のクリスロマイシンを購入できた。値段は55,000ドン、約250円。安すぎる。
やっぱり「人(運)」と「言い方」なんだなと思う。相手は人間で、性格も感情もある。こちらの接し方で、返ってくる反応は変わる。それを強く感じた。

抗生物質はすぐに飲む予定はない。これは、これから国をまたいで冒険していくための常備薬だ。悪化したら飲むし、悪化しなければそのまま持ち続ける。

常備する抗生物質として考えているのは、オーグメンチン、アジスロマイシン、クリスロマイシン。本当はメトロニダゾールやシプロフロキサシンもあったほうがいいけれど、それらは偽膜性大腸炎などの応急処置用。
とりあえず、アジスロマイシンは肺炎・気管支炎系、クリスロマイシンは副鼻腔炎や皮膚感染症、オーグメンチンはβラクタム系細菌に対応できる。

この3つがあれば、ひとまず大丈夫。あとはどこかでオーグメンチンを手に入れたい。
アフリカや砂漠で肺炎になったり、免疫が落ちて副鼻腔炎が悪化したり、食中毒が長引いたり、何が起きるかわからない。だから、抗生物質は本当に大切だ。
そういう意味でも、今回手に入れられてよかった。

その後はホテルに戻り、仕事をして、眠る。

#Keywords

● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後は、Webサイト制作を独学で勉強し、2022年10月にフリーランスに。その後、海外に拠点を移すために海外視察を開始し、ヨーロッパ、東南アジアなどを一人で冒険をし、さまざまな人と交流する。将来の夢は、ヨーロッパに移住し、クリエイティブ・多国籍企業を作り、多種多様なクリエイティブプロジェクトをしていくと共に、パイロットになり世界を旅すること。音楽・ファッションなしでは生きられない。イヤホンにはとても辛口評価。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻