〜心のままに歩く旅〜
ホーチミンの戦争博物館へ。そこで感じた痛みと敬意

ホーチミンの戦争博物館へ。そこで感じた痛みと敬意

ストーリー, カルチャー, 学び
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戦争博物館で、枯葉剤や釘入り爆弾の展示を見て胸が締めつけられた。戦車の装甲に手を当てると石のように硬く、重い銃を抱えてぬかるみに身を沈めた兵士たちの姿が浮かんだ。それでも今のベトナムは笑顔であふれている。夜は390円でMission Impossibleを観て、雨のサイゴンをイーサン・ハント気分で歩いた。

おはよう、目を覚ましたのは11時。今日はなんだか、ソーシャルバッテリーが少なめな気がして、誰かと会う予定もないし、気ままにサイゴンを観光することに決めた。
まず向かったのは、ずっと行きたかった戦争博物館。バイクタクシーでたった3キロ、100円という安さに驚きながら向かう。

館内には欧米人、特にアメリカ人が多く、ロシア語の通訳もいて、ロシア人の姿もちらほら。外にはかつて使われた戦車や飛行機、榴弾砲が並んでいた。

戦車の装甲に手を当ててみると、まるで石のように硬く、これに砲弾が当たることを想像すると、改めて戦争の恐ろしさが身に沁みた。

館内では、枯葉剤「エージェント・オレンジ」や白リン弾、釘入り爆弾など、ベトナム戦争の残酷さを物語る展示が続いていた。

写真を見るだけで胸が締めつけられるようで、悲惨な現実に心が静かに痛む。だけど、兵士たちの姿には敬意も湧いてくる。重たい銃を抱え、ぬかるみに身を沈めていた彼らの姿は、僕の世代がどれだけ恵まれているかを思い知らせてくれた。

そんな歴史を経ても、今のベトナムは見事に復興し、驚くほどの経済成長を遂げている。街の若者たちは笑顔で、屋台の人々も楽しげに料理をしている。その光景に触れると、やはりこの国には強い「つながり」があるんだと感じる。個人主義よりも、支え合いの文化が根づいているようで、それが幸福感にもつながっているのかもしれない。

実は、僕は残酷な映像を見ると、少しメンタルが沈んでしまう。けれど、見たい・知りたいという想いが勝ってしまうのも事実。今日はたくさん学べたし、ベトナムに対する敬意も深まった。共産主義の国とは思えないほど、みんなが気さくで優しく、笑顔にあふれていて。だから、僕はやっぱりベトナムが好きだと心から思った。

町田商店のラーメン。めちゃくちゃ美味しい

その後、近くの映画館へ行き、Mission Impossibleのチケットを購入。後方中央の席を選び、ポップコーンは遠慮して、料金はなんと390円。3時間の大作なのにこの価格、ちょっと驚きだった。

それからスタバで日記を書いたり仕事をして、上映時間が近づいたので映画館へ戻った。シアターに入ろうとすると、ベトナム語で何か言われ、ちょっと怒られたような雰囲気。

僕は「21時からでしょ?」と英語で返したけれど、相手は英語が話せず、受付の女性が来てくれて説明してくれた。「それは22時からよ」と。日本の感覚で行動していたことに気づかされる。少し恥ずかしかったけれど、いい学びになった。説明を終えたあと、その男性が彼女に親指を立てて「Good」と言ったのも、なんだか微笑ましくてベトナムらしかった。

映画は最高だった。観終わったあと2時間くらい、まるで自分がイーサン・ハントになったかのような気分。

雨の中、モンベルのジャンパーを着て、映画のテーマ音楽を聴きながら、サイゴンの夜道を早足で歩く。まるで僕自身が、世界を救うミッションの最中みたいに──ね。

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● Profile

Kota Ishihara(いしはら こうた)

近畿大学理工学部生命科学科卒業。卒業後は、Webサイト制作を独学で勉強し、2022年10月にフリーランスに。その後、海外に拠点を移すために海外視察を開始し、ヨーロッパ、東南アジアなどを一人で冒険をし、さまざまな人と交流する。将来の夢は、ヨーロッパに移住し、クリエイティブ・多国籍企業を作り、多種多様なクリエイティブプロジェクトをしていくと共に、パイロットになり世界を旅すること。音楽・ファッションなしでは生きられない。イヤホンにはとても辛口評価。尊敬する人は岡本太郎。

#同じ旅の余韻