朝は3時に目が覚める。
イギリス人のルームメイト4人がクラブに行っていて、3時に帰ってきた。ドアをバタンと閉めたり、声も大きくて、正直かなり下品だった。そのせいで、もともと眠りの浅かった僕は完全に起きてしまった。仕方なくもう一度寝ようとしたけど、深く眠ることはできなかった。
結局、起きたのは11時。シャワーを浴びてホステルをチェックアウトする。本当はウォーキングツアーに参加する予定だったけど、人数が集まらなくて中止になってしまった。
チェックアウト後は仕事。案件がいくつか重なってきていたので、それをひたすらこなす。ホステルのロビーは机が多くて助かった。朝食は11時までの提供だったけど、一応聞いてみる。そうしたら「いいよ」と言ってくれて、11時15分だったけどモーニングメニューを注文できた。

50000ドン(約250円)で、スイカ、バナナ、ドラゴンフルーツ、スクランブルエッグ、トースト2枚、バター。かなり豪華だった。
ミネラルも食物繊維も取れて、体が喜んでいる感じがした。
仕事がひと段落したところでホステルを出る。チェックアウトする人は多く、ほとんどがヨーロッパの人たちだった。みんな受付の人に「Bye!」「Good bye!」とフレンドリーに声をかけている。
僕は、正直それが少し怖かった。
無視されるんじゃないかって。過去に無視された経験があるから、心が勝手に「話しかけないほうが安全だ」と決めつけてしまう。でも、本当は僕も言いたかった。
バックパックを背負って、まず目の前にいたビールを提供していたスタッフに「Bye!」と笑顔で言ってみた。
すると、ちゃんと「Bye」と返ってきた。
それだけで少し自信がついた。
今度は受付の人たちにも「Bye」と言った。
彼らも笑顔で返してくれた。

これで目標達成。
自分に嘘をつかなかったし、自分との約束を守った。自己肯定感が、確実に少し上がった。
「無視される」という思い込みは、間違いだった。
たぶん、これまで僕自身が「話しかけるな」という雰囲気を無意識に出していたんだと思う。相手がどう反応するかは、自分がどう相手に接するかで決まる。笑顔を向ければ、相手も心を開く。結局、全部自分次第なんだ。
イヤホンで Viva La Vida を流しながら、1.2km先のホテルまで歩く。時刻は14時、かなり暑い。15kgのバックパックはちょうどいい筋トレだった。ときどき撮影しながら、テンションを上げて新しいホテルへ。
チェックインはもう慣れたものだった。堂々とできるようになっている自分に気づく。旅の力はすごい。恥ずかしさやシャイさに構っていられなくなる。毎日が違う人生みたいで、本当に面白い。
今日から2日間はホテル泊。
ベトナムは安いから、個室でも全然いける。到着してすぐ仮眠。2時間ほど眠った。
起きてからKFCを注文。久しぶりのケンタッキーだった。ベトナムのKFCは野菜が多くて意外とヘルシー。サラダとチキンテンダー10本を注文して、そこからまた仕事。
今日は21時からAnnと2回目のデート。
少しワクワクする。でも、2回目って一番緊張する。なんでだろう。
ChatGPTで調べると、「2回目は距離を縮めるプレッシャーがあるから」「1回目の感情が残っていて、相手を意識してしまうから」らしい。なるほど、納得だった。
21時に公園で会う約束だったけど、20時55分に外に出ると雨。
映画を提案すると、彼女から「カフェはどう?」と返ってきた。OK。
彼女の家に近いカフェにすることにした。慣れた場所の方が安心するんだろうなと思った。
Grabでバイクを呼び、彼女のDistrictへ。
着く頃には雨は止んでいた。
彼女のDistrictは静かで、観光客もほとんどいない。オレンジ色のライトに照らされたカフェは、とてもロマンチックだった。
雨の音、虫の声、犬の鳴き声、遠くで流れるギターの音。
Before Sunrise のウィーンの空気感が蘇る。
この雰囲気が、ただただ好きだった。
そんなこんなで、彼女は2階にいるとのことだったので向かおうとすると、なんと玄関のテラスにいたので不意を突かれた。
僕はHi!って言って、緊張していないふりをする。その演技は上手だった。すぐに中に入って、カモミールティーを注文する。やっぱり、人と一緒だと心が安心するのか、笑顔で対応できたし、コーヒーをよるに飲むと寝れなくなってしまうからなぁっていうことも店員さんとお話していた。こんなコミュ力があるなんて信じられない。

やっぱり、人のちからはすごいなぁって思った。それで、カモミールティーを注文して、それを受け取って外へ戻る。久しぶりにホットティーを飲む。今日はAnnは髪を結んでいて、リラックスした服装できていた。おそらく、仕事終わりでパジャマ的な感じだった。これも、本当にベトナムらしくていいなぁって思った。
ゾウのパンツを履いていたので、タイで買ったの?って聞いてみたり、今週はずっと雨だから残念だよね〜。今ってハノイは雨季?って聞いたり。そうすると、どうやらハノイに雨季はないだとか。それは知らなかった。ここは彼女のDistrictでとても静かで人もいなくて好きだとか。本当にそうだった。観光客はほとんどいなくて、すごくこじんまりとしていた。このカフェは本当におしゃれで、外にはオレンジ色のライトが灯っていて、僕たちを照らしていた。僕たちはラウンドテーブル越しに座っていたので、肌が触れ合うことはなかったので、1回目のデートよりも距離があるなぁって思ってしまったりしていた。前に線路があって、電車が通る。
雨の音、時々泣く虫の音、ときどき吠える犬。そして、人の喋る声、カフェの中ではギターだったりなにかロマンチックな楽器で演奏されていた。本当にBefore sunriseのオーストリアのヴィエンナのあの雰囲気が蘇ってくるというか、すごくそう感じた。まさに、ここの雰囲気、この空気感。大好きだった。これは、彼女がいるからとか関係なく。彼女は、1回目よりもスマホを頻繁にいじっていた。
Tiktokを見たり、インスタグラムを見たりしたり、チャットを返信したり、それをけっこうな頻度でやっていた。これは緊張だったり、場をつなげることなのかな?なにを話していいかわからないからなのか、そうやってやっていた。僕は、何を話していいかわからないときは何も話さない。ただ、なにか話したいと思ったときに話せばいい。
終始リラックスしていた。それにしても、友達のCiciが言っていたいことは本当だった。ベトナム人は、友達と会っているときでも、スマホを頻繁にチェックして返信したり、TikTokを見たりする。本当に僕たちにはわからないものだった。これはまさしく、文化の違いというか、大きな違いだなぁって思った。
そう考えると、トアンは本当に日本のことをよく知っているのか、特別だなぁって思った。彼女と2年前にハノイを冒険したときは、彼女は1度もスマホを見ていなかった。
そんなこんなで、手にはちみつがついてペタペタしてしまっていた。Annはすぐに気づいて、僕にナプキンをくれた。
だけど、ペタペタなのでトイレで洗うことにして、2階のトイレへ。2階には誰もいなくて、本当に広々としている。絵画などのペイントが飾っていて本当にこじんまりとしている場所だった。

だから、Annに「2階に行こうよ」って提案して、一緒に2階に行くことに。僕たちは景色が見えるカウンター席に座った。なんか、公園にいるときよりは、密閉空間に2人だから何か緊張した。やっぱり狭い場所で2人だと、話さなきゃいけないっていう見えない圧力を感じるなぁって思った。でも、そんなものには負けずに僕はリラックスする。

彼女は途中で、席をこっちにしようってなって僕たちはテーブル席に座った。そこは、隣に密着できる場所だったので、彼女なりのアプローチなのかな?って思ったり。僕はそこで話しかけた。「あまりお話しないけど、お話したいのか、それともあまり話すのは好きじゃないの?」って。そしたら、躊躇するようで結局答えは得られなかった。
でも、彼女の表情は本当にいろんなものが入り混じっていた。感情豊かだった。どれくらいの頻度で新しい人と会うの?って聞くと、あまり新しい人と会うのは好きじゃないって。だから、ソーシャルバッテリーをたくさん使うもんね〜って言う感じでお話したり。
そんなこんなで、もう22時55分であと5分でカフェが閉まってしまうので、ノートにメッセージを書いてほしいって彼女に言ってみた。そしたら、すごく困惑して、少し笑っていたり、いろんな感情が込み上げてきていた。彼女を観察するだけで、本当に面白いなぁって思いながらも、彼女はGoogle翻訳で「Wierd」と見せてきた。この単語絶対知っているのに、なんで口で言わないんだろうって考えてみたら、やっぱり相手がどう思うかとても敏感だから、逃げ道を作るために「これはGoogle翻訳が言ったんだ」ってしたかったのかな?なんて優しいんだろうって思った。
だけど、Weridと言われたことは今まで一度もなかったので、とても新鮮だった。きっと、彼女にとってメッセージを書くということは本当に意味がわからなくて、なんのために、なんでっていう疑問も多いし、少しパニクっていた。で、「あとでね」っていうことだったので、気持ちの整理ができていないとのことがわかった。

Google翻訳で、「このあと公園行きたい?」って聞いてきたので、うん!っていうことで公園へ行くことに。少なくとも、「退屈」ではないことがわかったので嬉しかった。やっぱり、あのスマホを頻繁にいじっているのは照れ隠しなのかなぁって思った。「このあと公園行きたい?」っても、わざわざGoogle翻訳で言うのも、Shyだからなんだろうなぁって。嬉しかった。
それで、僕たちはカフェを出る。彼女はバイクを運転して、僕が後ろに乗るなぁって90%くらい思っていたんだけど、なんと「バイク運転できる?」って聞かれてまじかって思った。
彼女のバイクを運転して、近くの公園まで行くとのことだった。もちろん、僕はクイニョンでバイクを運転していたので慣れている。それで、バイクを運転することになった。で、ヘルメットはどこ?って聞くと、ヘルメットはかぶりたくない。大丈夫。
僕は驚いた。人生初、「ノーヘルで運転」だった。時間も23時超えだったので、警察もいなくて別に問題無い感じだったので、僕たちはノーヘルで彼女は後ろに乗って公園へ向かった。彼女にナビをしてもらいながら方向を教えてもらいながら運転。ドキドキも全くなかった。途中でスマホを取り出して、左手で持って一緒に自撮りをしようってしてたんだけど、彼女は顔を隠して撮影してくれなかった。
そんな余裕だった。彼女は僕のお腹を持って、まるでカップルのようだった。まさかこんな展開はなにも考えていなかったので、すごく面白かったし楽しかった。ノーヘルで運転ってすごいなぁって、すごく新鮮だった。
一人でくることはないけど、友達やベストフレンドとよく行くだとか。一緒に歩いているときは、友達は何人いる?っていうお話をしたり。彼女は、ベストフレンド以外とはHang outしないらしく、彼女とは高校生からの仲だとか。さぞかし長いフレンドシップだねっていうお話をしたりね。虫の鳴き声やカエルの鳴き声がすごくあったので、リラックスするよね〜っていうお話だったり、ここでバッテリーを補充する感じだよねっていう感じでお話した。
何度かベンチに座ってゆっくりしたり、歩いたり。途中、カップルがおんぶして橋をわたっていたので、Do you want me to do that too?って聞いたら、NOって言われた(笑)。
そんなジョークも言いながら、僕たちもそこへ向かうことにした。公園の真ん中にあるんだけど、そこに行くとGoogle翻訳を見せてきて、「Here is the place where I break up with my ex」って言っていたので、Oooh sorry.. it must be remember that time isn’t it?って言う感じでお話したり。
そしたら、彼女は悪い思い出は忘れてしまうらしく、なんで別れたかも覚えていないだとか。だけど、いい思い出は覚えているって。まじでISFPじゃんって思った。これは、ISFPの特権だなぁいいなぁって思った。
彼女は、急に僕の手を握ってきて、「Hey I want to liste your japanese」って。僕はなにを話したらいい?って聞くと、なんでもいいよと言われたので、「本当にありがとう。Annとのデートはすごく新鮮で、僕はいままでこんな空気や雰囲気でのコミュニケーションというものをしたことがなかったから、すごく楽しい。
違ったコミュニケーションスタイルでのデートっていう感じというか、すごく面白い。感情にとても敏感になって、なんだか研ぎ澄まされている感じがするんだよね」って言った。もちろん彼女は全く理解していない。だから、英語で翻訳した。
すると、10秒くらいしてから「Mosquitoが多いから場所を移動しよう」ってまたGoogle翻訳で言われたので、移動することにした。あれ?僕の言葉に対しての返信は?(笑)
しかもこんな簡単な英語をGoogle翻訳で僕に読ませる意味。これも本当に興味深い。なんて面白いデートなんだろうって。僕にとって、全くの初めての経験だった。
そんなこんなで、歩いて別のベンチに座る。そこで、ねえいつ写真とるの?僕は毎日日記を書いていて、思い出を浸ることが好きなんだ。だから、その時写真を見ると同時にその時の情景が思い返してきて映像として再生されるんだよね。だから、写真が好きなんだ。って言った。そしたら、「Ok, let's take picutre now」って。
彼女はIphoneを取り出して、一緒に写真を撮った。1枚だけ。Thank you for courageと僕。そんなこんなで、写真は撮ってくれた。僕は、そこで勇気を絞ってみる。Do you know the Purikura? There is near from the Hanoi church..って言ってみて、彼女はHa? I don't get itと言われたので、Googlemapで説明した。彼女はそれがフォトブースのやつっていうことを理解していた。
それで、僕は一緒に明日思い出に取りたいなぁって提案してみた。そしたら、最初はなんかいろいろ考えていたんだけど、Why not? You want? Ahh Okっていう感じだった。だから、明日一緒にフォトブースに行くことになった。
これは、本当に嬉しかった。僕は自分との約束を守って、彼女に聞いてみたこと。そして、それが拒絶されずに「OK」となったこと。だから、普段自分から断れることが怖いという理由で、勝手に決断してしまっている多くのことは、実はOKだったりすることがけっこうあるっていうことを学んだ。それから、仏教のお話をしたり、日本のモンクは結婚することを許されているの?って聞かれたりした。
だけど、僕はまずモンクは結婚できないことさえも知らなかった。だけど、あらためて考えてみれば、奥さんと一緒にいるモンクを見たことがないので、そうなのかなって思ったり。
そんなこんなで、彼女と3時間くらい過ごした。僕は汗を書いていたので、Do you want to go to home?って聞かれた。僕は半分Yes、半分Noだった。そこで、彼女に言ってみた。「I know you are very kind, so you think a lot before you say something what other poeple think when you say something right? But I never feel bad about that, so please tell me what you feel」って。

そしたら、じゃあ家に帰ろうっていうことになったので、僕はタクシーを呼ぶことにした。夜の12時10分、しかも中心街から離れたところだったのでタクシーは全くいなかった。別の電動バイクのタクシーアプリで呼ぶと、捕まってくれたので、それを待つことに。待っているときは、彼女は僕の腕を掴んでこっちって言う感じに雨に当たらない場所に案内してくれた。

待つこと10分、バイクが来たので、今日は会えて嬉しかったこと、ありがとうっていうこと、そしてまた明日会おうねっていうことをお話して、ハグをしてバイバイした。
本当に不思議なデートいうか、本当に面白い経験だった。
今回のデートで、なにか自信があるというか、拒絶されることは逆に少ないなって思った。
相手にプリクラの提案をして、それが成功した。これは成功体験、自信につながる。拒絶から離れた経験。恋愛をすることができたという、3日しか会っていないけど、すごく楽しい時間で、お互いを知れたし、新しい形の恋愛だった。
これは25歳で独身だからこそできる体験で、すごく楽しいものだった。相手がどう振る舞うかは、自分が相手にどう振る舞うかで決まる。
それにしても、彼女の世界は本当に面白くて、感情の世界が広がっていて、美しかった。言葉に表すのがどうしていいかわからないからこそ、感情がとっても豊かで面白かった。
自分は、恋愛には戦略的だなぁって思った。自分の想いを伝えることは悪くないし、むしろ大切だなって思った。断られたらどうしようとか、そんなものはなかった。それよりも、自分の心がオープンになっていることに嬉しく感じた。
感情部分がすごく研ぎ澄まされてるような気がした。自分はいまどう感じているのか、言葉にできる感じにね。自分に気づくことだったり、感情がすごく研ぎ澄まされてる。 彼女の世界には、言葉では表せない美しさがあった。感情の波が静かに、でも確かに心に触れて、気づけば自分の感情も豊かになっていた。
旅の中で出会う恋は、短くても、深く残る。その瞬間瞬間に心を開けたこと自体が、僕にとっての贈り物だった。
恋愛は好かれるかどうかではなくて、自分の想いを出せるかどうか。これに尽きるな。



